高層ビルの乱立する町並みを歩く

新橋から汐留方面にかけて、シオサイトという名前で再開発地区として町並みが変わっていく。JRの海側は日本テレビやら電通やら、かなりの数のビルが銀座の端から突如表れるように立ち並んでる。西側はといえば、浜松町にかけて、第一京浜と山手線の間になぞのイタリア街区が存在する。ふらふらと町を歩いていると、変な宮殿のようなWINSが目に入る。ここは比較的低層の建物が中心のようだ。
いつのまにか、町が変貌している。別にそれが悪いことだとは思わないけれど、高層ビルが投げかける影が僕はあまり好きではない。乱立するビルの隙間から見える青空は心なしか元気を失ったかのように見える。風は容赦なく吹きつける。
都会の限られた土地で、上へ、上へと土地を求めることは仕方が無い。重力に逆らって上に向かうことは、たとえ建物が建ってしまってからもコストの掛かることで、多分、贅沢なことなのだ。だから、高層ビルは何かしら高級であることを求められるのだろう。でも、常に地面を上から見下ろして暮らす生活というのは僕には想像できない。