記憶とIndex

どうしても覚えておかなければならないいくつかのことを除いたら、記憶するべきは情報そのものではなく、そのありかである。全部覚えていたらきりが無いから、そういえばあそこにあったな、程度で記憶の索引として整理されていると、それだけでも大分違うはず。
索引にどれだけの情報を持たせるか。本当にポインタだけしかないと、記憶同士が有機的に結びついて、新たな理解や新たな理論を生み出す力にはなり得ない。ならば最低限のキーワードを一緒に持たせて置けばよい。
ただ、脳の容量に余裕があったり、効率化が必要なものは、脳内に記憶してあったほうが便利だ。でもそこでも事実ではなくロジックを記憶しておくことで、汎化できるものはいっぱいある。記憶のハッシュ値は各人で異なるのだろう。それが結びつきの発想の差異になるのだろうか。
そういう無意識に、あるいは意識的に整理した記憶。それでも全てを無限の容量の中に忘れず記憶できればよいのにと思う。いくつもの検索パスをもったストレージとしての脳に勝るものはない。