医は仁術か

資本主義社会の中に過剰に取り込まれてしまった医は仁術になりえるのか。仁術たるに必要なのは、人は死ぬものであると言う認識。また、人を治すという神秘的な行為を行う医師に対する尊敬。そのバランスであると思う。行為の側が過剰になったとき、人はそれを妖術師と呼ぶかも知れず。現在の医療は資本主義に完全に取り込まれているから、かつて医者が金持ちだった時代は患者が弱く、患者が金持ちな現在は医者が弱く。医者も人間だから、尊敬だけでも生きていけないのに、尊敬すら得られない。間違いを起こすと、そもそも何もしなかったら死ぬものが、医者のせいで死んだことにされることすらある。そんな現状では仁術であると胸を張っていえるわけがない。
あってはならないことだし、もし起きたらそのとき運悪く病気だった人は犠牲になるかもしれないけれど、医者のストライキが起きてもおかしくない状況にまで達しているのかもしれないと思う。
続きます。