紅白を見て思ったコンテンツの終焉

チラ見しただけなのですが、ますます過剰な演出に振れていく紅白を見るにつけ、「歌というコンテンツだけで勝負する」ことができなくなっているんだという思いが深まります。一回限りの演出が一体にならないと見向きもされない?いや、それが嫌で見ていない人もいるとは思いますが
一つの単純な、しかし完成されたものに感動する気持ちは、過剰な演出、どんでん返しの繰り返しに慣れてしまうとなかなか出てこないのかも知れませんが、それって何だか刺激によって調教されてませんか?
まあ、演出することはよいでしょう。しかし、その対象が何年も前のナツメロであるのはなんでか。結局新しい価値を生み出せず、古いものに別の価値を付与して何とかしようとしている。これでは著作権を70年に延長したくもなるものです。
価値を生み出す力が衰えたのは何故か。動機の問題ではないかと思うことがあります。産業であり、クリエーター以外の周辺の人間の日銭を稼ぐことが必要な業界はそれでもたまにはいいものを生み出すはずでしょうけれども。
コンテンツがコンテンツで完結する時代は終わるのでしょうか。その鍵を握っているのは我々消費者なのですが、どうも自分が最近マイノリティになっている気がします。