人間の耳は不可逆再生装置です

それどころか任意フィルタリング能力を発揮しすぎて聞きたくないものは聞こえないくらい。リソースのもてる解像度を余すところなく再生できない原因は結構人間の方にあることが多いんじゃないかな。
それはそれとして。

CDが圧縮音源より音が良いなんてのは幻想に過ぎない。

CDが不可逆圧縮音源だという事実を知らない人が多すぎる。

まあなんだ、ちょっと議論に飛躍があるような気がするというか、圧縮音源って「CDのソースを」という点がスタート地点だよね、少なくともPC上では。なにしろ、CDが圧倒的な情報量(容量)を持っていたところからだから、それを如何に情報量を減らさないままサイズを小さくするかに血道を上げていたのが初期の圧縮音源。
で、音のよさを圧縮音源のよさに比す必要はないというか、もとのソースがCDより良くなったからといってCDを「圧縮音源」と扱う必要はないよね。だってそれ言ったら全ての録音は自然界の音を何らかの形で圧縮しているわけでしょ。自然界で発生した音を完全に可逆に再生することって…脳内プラグインな装置で少なくとも人間の感覚上の再現は出来るかもしれないけど…
で、圧縮音源ってのはある規格で作られた音源の情報量に対しての話であって、ソースがCDよりもサンプリングレートの高いものであった場合、圧縮したときの情報量がCDよりも多いことはよくあるんじゃないかというか、そこで語られているマスター24bitが16bitにってのが正にその話であって、高音質かどうかは最終的にできた音源のビットレートに依存するだけで。圧縮とか関係ないじゃん。
正しくは、「CDがMP3より音が良いなんてのは幻想に過ぎない」って話だよね。
大体圧縮ってのはデータを記録するときの方式であって、再生上のビットレートはその方式から展開した時点でのビットレートなんだから当たり前だよな。CDはメディアに記録するときに無圧縮なだけだ。