まあ、やりたい放題し放題はいかんね
罵倒や中傷が匿名の十八番だからっていってもその状態が不健全であるといえば、まあそうですね。罵倒やらなにやら含めて表現の自由であり、ウェブであるという考え方もあると思うけど、世界に発信するという点でそういう状態が相応しいかどうか。個人的には、許される文脈と許されない文脈はあるんじゃないかと思います。もっとも、その二つを区別するのはとても難しいことではありますが。
一昨日のエントリに頂いたコメントに返信。
OguraHideo
匿名vs実名の罵倒合戦 - novtan別館
それはそれで,匿名さんはやりたい放題し放題で,匿名さんにとって著しく有利な環境ですね。
罵倒をするには著しく有利だと思います。罵倒をしたいなら匿名になればよいのでは。別に実名で罵倒をしたいわけじゃないですよね。
でも、人を攻撃するための武器が片方にのみ供給されるのを有利不利で語るってことは「ずるい」って言っているように聞こえます。つまり、その武器が得られないことがアンフェアだ、と。なんでそう思っちゃうかというと、「皮肉」という得物を使って返しているから。そもそも「皮肉や中傷という武器を使うこと」自体が非難されるべきなのに、「相手の武器の方が自分の武器より強い」ことを非難しているように見えるんですよ。
そうじゃなくて、使うのが許されている武器で戦うべきですよね、関わりたいのであれば。そこで初めてフェアアンフェアの話になるんじゃないでしょうか。そんな悠長なことをやっている間に本拠地が制圧されるってわけでもないですし。
誹謗中傷だって、度を越せば訴えることが出来るし、逆に訴えることが出来ない程度の誹謗中傷は相手にするだけの価値がないんでしょう。スルーすることを称して「泣き寝入り」とされる向きもあります。それも確かにそのとおりなのですが、「じゃあ俺もやる」は違うよね。
さて、泣き寝入りをしなくて済む方法は。こと世の中の評判に対しては、自分の正当性を高らかに歌い上げればよいんじゃないでしょうか。後ろ暗いところがなければ、ちゃんと見ている人はわかってくれるでしょう。他人の言に踊らされやすい人はそうでもないかもしれない。でも、その人たちに「正しい言葉を届け、わかってもらう」ことを期待しないのであれば実名の人がウェブで活動する意味なんてないんじゃないかなあ。