ウェブを二次創作の「公開発表の場」と捉えると全てNG

まだパソコン通信の時代から一次二次を問わず小説やら音楽やら動画(と言ってもGIFアニメだったりするけど)はオンラインで「配布」されてきた。MADなんてのは前も書いた気がするけどかなり慎重だったと思う。公の場で配布することもはばかられたから、「メールでもらってください」ってのもよくあったと思う。いわゆるWarezと同じような扱いでアングラサイトでこっそり配布、みたいな。当然パス付き。
同人誌の即売会もあくまで同好の士の集まりであり、特定少数への配布が建前なんだと思ってたんだけど。行ったこと無いからわからないけどコミケとかもうそんな規模じゃないよね。企業ブースの存在自体謎。同人ショップで二次創作がおけるのも謎。どこかで商業と非商業の溝を埋めてしまった人がいる。
話を戻すと、ウェブでの配布が公開に傾いたのはウェブの一般化による、このあたりの事情に無知で無垢な存在の大量発生と、それらに紛れていれば大丈夫だろうと思った玄人の存在にあるのではないか?
2ちゃんねるWinnyはそれを象徴しているように思う。これらの存在(そのものがなくても代わりがでるとして)が、ウェブ大量入植時代を支え、やっていいことと悪いことの境目を曖昧にした。というか、グレーゾーンを目に見える形で定義しちゃった。大灰色時代の幕開けである。
グレーゾーンに生息するものは白からも黒からも目の敵にされる。アングラ児童ポルノで儲けているマ*1の人や正当な権利者から。当然、明示されたグレーは撲滅されて不明瞭なグレーに戻される。グレー自体はないと「正直宣伝に…」「タイーホされたときの言い訳が…」で白も黒も困っちゃう。
そんなんだから、インターネットを「公開の場」と捉えて大っぴらに活動されると困っちゃうんだよね、このくらいのボリュームになると。理由はテレビの視聴率が落ちて云々的なところにも求められるだろうから、単にこればかりが理由でも無いだろうけれど。
YouTubeも元々は動画を広く公開するっていうよりはホームビデオを友達に見せたりとか売れないバンドが発表してみたりと一次創作の場なのよのね。
コンテンツの中の人も「正直宣伝に…」とか「権利者名がでるとユーザーからの支持を失う」とか言ってたらダメだよね。苦しい事情は分かるにしても、二次創作の「公開」を許すというのはパクリの許容とほぼイコールなんだから。

*1:当然プログラマではないw