無断リンクがどうとか、はてブがどうとかを変えるためには?

無断リンク禁止がある程度機能していた時代はあったんだよね。google(が始まりではないけど)の存在が、それをシステム側から変えてしまった。ウェブに公開すると全世界に発信する可能性がある、というのと、発信したことが容易に捕捉されてしまうというのは、前者は仕様からなる原則だけど、後者は今構築されているシステムの問題だったりする。ちょっと大雑把かな。
そんな原則があるから、無断リンク禁止とかはてブはするなとかは馬鹿げた主張にはなるんだけど、「ウェブはあなたの日記帳ではありません」的な考え方もウェブがこれだけのインフラになった以上、そろそろ改めなければならないのかもしれない。
とはいえ、よっぽどの内輪向け管理が出来ているシステム以外では発信対象者管理が出来ないから、現状ではSNS的なものの中で、その実装に頼ってやっていくしかない。現実的にはhttp捨てなきゃ難しいよね。ウェブの理念とは〜とかそもそも〜とかは主にhttpに対していわれるものなので、httpではない新しいプロトコルをその理念とともに提唱して使われるようになれば、原則、という言葉が無断リンク禁止禁止を意味しなくなるかもしれないよ。
うん、まあ無理だな。

補足

権利者にバレたら困るから、という理由で「おおっぴらに宣伝しないで」という同人サイトは存在していたのを知っているけれど、現在のように「それがネットマナーだから」という理由で禁止していたところを見た記憶がない。

「無断リンク禁止がある程度機能していた時代」なんてあったっけ?:ekken

登録ディレクトリ型検索サービス(つまり初期のYahoo!)しかなかった時代って、直接URL教えてもらうか、たまたまたどり着く以外に誰かが書いたものに到達するためにはどこかからのリンクしかなかったわけだけど、僕の観測範囲では結構なところが「リンク許可制」だったと思う。今の「無断リンク禁止!」みたいなのとは若干ニュアンスが異なるかもしれないけど、ある種の儀礼としては行われていたし、交流を図りたかったらそういう仁義をきちんと通さないと相手にされない、というところもあったと思う。
もちろん、システムとしての仕掛けではまったく無いから、無視するような荒らしや当人たちにばれないように直接関わらないでニヨニヨしている人たちも居たかもしれないけど、当事者の心の平穏には無関係な話。
ロボット型検索エンジンの登場とともに、儀礼は形骸化したと思ってる。もちろん、形は残っているし、それを常識的なネットマナーだと勘違いしている向きはあると思うけど。
システム的には開かれていて、でも実質のところ閉じている(ように見える)部分は多少なりともあったんじゃないかなあ。