警察は敵なのか?

善良な市民的には別に職質受けても普通に応対するだけだし、まあ楽器背負ってると怪しげな存在に見えないこともないと思うので仕方がないかなと思ったりもしますが、日本の警察って言うのは国家権力の体現でありながら、交番の「おまわりさん」としてある程度社会に違和感なく溶け込んでいる。けれども、ひとたびデモやら反社会的行動なりに相対すると突然権力の顔を出す。まあ、それは仕方がないことなんじゃないかと個人的には思っています。
田舎の駐在さん的な存在はもちろんその開放的でかつ閉鎖的な空間でのみ成り立っているけど、都会のおまわりさんもそんなに恐ろしい存在だったことはない。でも、きっと痴漢冤罪で連れて行かれたら怖い顔されるんだろうし、僕の弁明を頭から真実としては聞いてもらえないだろうことはわかっている。
だからといって、警察は敵なわけじゃないし同じ日本国民だよなあ。
最近の様々な出来事に対して果たした警察の役割を思うと、複雑だ。デモでの動きの正当性は僕にはよくわからない。僕らがイメージしている職務はアキバで凶悪犯を逮捕するような、ああいったものだろうけど、公安警察としてやっている職務は立法と行政と司法で成り立っている日本を支えているんだろう。時にそれが過剰になることが、あるいは本来侵さざるべき何かを侵しているのかもしれない。その実態が見えない不気味さというのが、「おまわりさん」でなくなる警察の活動なのだろう。
単純な話としては、無条件に信じたい。信じられないかもしれない人が権力を体現する制服を着て街を巡回していると思うと心休まらない。