工事進行基準、待ったなし。

SIerの皆様におかれましては、来年度から必須の工事進行基準への対応に頭を悩ませていることと存じます。

だが、お客から検収書をもらってから売上を計上するやり方、つまり工事完成基準に基づく会計処理なら、たかがそれだけのことだ。それが工事進行基準による会計処理になると、もっと怖ろしいことになる。以前書いたIHIのケースを思い出してほしい。IHIの場合、プラント・エンジニアリング分野の損益が真っ赤かになっただけでなく、前期に遡って決算の修正に追い込まれた。つまり、「過去の決算書が間違いでした」と頭を下げたわけだ。

工事進行基準、現場の技術者にとって怖ろしいこと | 日経 xTECH(クロステック)

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
…といっても当たり前のような気がしなくもありません。でもちょっとまって?なんで前期も?
わかりますね。工程毎に受注契約し、納品していないから、実績とあわないという話になるんですよね、多分。

問題プロジェクトは期をまたぐ案件。まず現場でプロジェクトにかかわる総原価を過小に見積もってしまった。そして実際のプロジェクトではコストがどんどん膨らむ。だが、表面的には投入したコストから見て、プロジェクトは順調に進捗しているように見える。

工事進行基準、現場の技術者にとって怖ろしいこと | 日経 xTECH(クロステック)

うーん、もう一回お勉強しないと…前期の〆で工事進行基準での工程が推移してなくても〆なきゃならないの?

で、その進捗率に合わせて前期の決算で売上と利益を計上する。ところが、次の期になって大失敗プロジェクトであることが判明する。前期のプロジェクトの進捗は幻。利益も幻だ。代わりに巨額の赤字が過去の現実となり、決算書は修正される・・・。

工事進行基準、現場の技術者にとって怖ろしいこと | 日経 xTECH(クロステック)

納品してなきゃね。そもそも貰っていない報酬は売掛金なわけで、それを回収できないのは当期の損失だと思うのだけど、なんで確定した金額として前期に計上されるんだろうか…その辺がよくわかりません。
なんかだんだん自分を守るためのプロジェクト運営が流行って、結果として双方のためにならないことになりそうな気がするんですけど…。ちゃんと工程毎に納品物を決めて、それぞれの単位で契約できればそんなことは起こらないと思うんだけど、はじめから終わりまで一括で受注しちゃうとこういうことになりうるってことですよね。
工事進行基準は決算期末に売上を計上する、というのはわかるんだけど、それが実際の売上に繋がる証拠がないのに計上するってのは粉飾決算並にも思えるし、現金が合わなくなるからやっぱり売掛金なんだろうけど、そうすると、やっぱり売掛金の損害が前期末に遡るのはよくわからんなあ。ちょっと企業会計のお勉強をしたほうがよさそうだ。
まあ、うちの会社は上場していないので直接関係ないかもしれないけど、一次受けがこれを適用することであれやこれやになりそうではあるので、そのへん留意して対応していかないとね。