インターネットはタダじゃない。そんなの知ってる。

そんなこと当たり前で、みんな少なからずお金を払って利用しているじゃない。月4000円だとしたら、年48000円も、それまでになかったインフラにお金を払っている。どの口が「インターネットはタダだという印象を与えた」なんて言っているんだ。

インターネットの開始当初は,仕掛け・仕組みが分かりにくかったせいか,ユーザーに「タダで通信ができる仕掛け」という印象を与えてしまった。だが実際は,通信事業者のインフラがあって初めて成り立つ。そしてインターネット接続事業者(ISP)が,ルーターやサーバーといった設備でTCP/IPベースのネットワークをしっかり作り,インターネットとエンドユーザーをつないでいる。それをエンドユーザーが見損ねた側面があったかもしれない。

【前編】ネットは安ければよいという風潮,“受益者負担”がないと産業が疲弊 | 日経 xTECH(クロステック)

じゃあ、例えば電話はエンドユーザーが交換機の仕組みをちゃんと理解していたわけ?
そもそも最初の頃はダイアルアップでまず電話代が課金されて、そのあとその後ろの回線使用料も従量制だったよね。それを固定性にしたのは雨後のたけのこのように現れたプロバイダ乱立時代の競争の名残なんだろうけどさ、ADSLの普及によって予想外に固定回線化しちゃっている状態が招かれちゃったのもある意味戦略ミスなわけで、なんで「エンドユーザーが見損ねた側面」になっちゃうんだろうね。単なる責任なすりツケじゃない。
今だって「入会キャンペーン、半年無料」とかやっているわけで、そういうプロバイダ加入代理店ビジネスが蔓延っている限り、プロバイダは安いものだ、という印象を払拭できないよ。月数千円という時点でそれなりに家計の負担なんだしね。まあ、禿に言え禿に。

そろそろインターネットもサービスを利用した者が利用度合いに応じた費用を負担する「受益者負担」を取り入れないと,産業自体が疲弊する。最後にはエンドユーザーに負担が行くという認識を,日本全体で持って欲しい。

【前編】ネットは安ければよいという風潮,“受益者負担”がないと産業が疲弊 | 日経 xTECH(クロステック)

これも本来はちょっとおかしいんじゃないかなあ。そこで想定しているブロードバンドでの映像配信がうんちゃらかんちゃらは、電波行政のおかしなところがなければとっくに電波のほうでなんとかなっているようにも思えるし、そもそもコンテンツが使用するインフラのコストはコンテンツ自身に上乗せすればよいんじゃないの?

今までISPはNAT(network address translation)の役割を担うルーターやネットワーク側のサーバーの付加価値で料金をいただいていたが,それが不要になって,プロバイダの中抜きが起こりかねない。

【前編】ネットは安ければよいという風潮,“受益者負担”がないと産業が疲弊 | 日経 xTECH(クロステック)

いらないならそれにこしたことがないじゃない。社会インフラになったんであれば、プロバイダがいくつもあるような状態自体、それほど合理的ではない。過当競争にならないくらいに淘汰されるのがよいんじゃないの?
結局、「P2Pのせいで資源が枯渇してます…使い放題の売り文句で勧誘しましたが、勘弁してくださいm(__)m」ってことなんでしょ?素直にそう言おうよ。