JOHN SCOFIELD & JOE LOVANO QUARTET

「ジョンスコのチケットが安く手に入ったんですが行きませんか?」
先週末メールが。持つべきものは良い後輩であります。さて、公演情報をちぇっくちぇっく…!!
というわけで、昨晩はブルーノート東京まで行って来ました。

JOHN SCOFIELD & JOE LOVANO QUARTET
ジョン・スコフィールド・アンド・ジョー・ロヴァーノ・カルテット
2008 10/8 wed. - 10/11 sat.
7:00p.m. & 9:30p.m.
John Scofield(g)
ジョン・スコフィールド(ギター)
Joe Lovano(sax)
ジョー・ロヴァーノ(サックス)
Matt Penman(b)
マット・ペンマン(ベース)
Matt Wilson(ds)
マット・ウィルソン(ドラムス)

僕のジャズ歴はほぼ大学のサークルに入ったところから始まっているんだけど、はじめの夏に洗脳されたのが以前も紹介したこれ。

East Coast Blow Out

East Coast Blow Out

最初意味がわからなかったジョンスコのうねうねギターにも夏の終わりにはすっかり洗脳されて、大好きになっていました。
さて、4人の登場です。うわー、本物だ。でけえwロヴァーノの腹もでけえwこの禿コンビ(敬称:ニューヨークに行ったら禿仲間がまだ沢山…)思いのほかでかいです。
ロヴァーノにもかなり思い入れはあって、まあフルバン人の宿命としてサドメルを聞いてこれを聞いたりあれを見たりするわけです。
Soft Lights & Hot Music

Soft Lights & Hot Music

前者のCompensationで涙し、後者の自分はソロを吹かないけど人のソロに厳しい目線を送るロヴァーノの姿を想像してしまうわけです。ちょっとやることがマニアックすぎるのか日本での人気はイマイチですけど、ブレッカー世代のプレイヤーとしては当代随一でしょう。
ライブはといえばカントリー調の一発から始まりバラード、ブルース、ドフリー、5拍子、アンコールは循環と余すところなくそのポテンシャルを見せ付けてくれたという感じです。フリーやっているときに思ったんだけど、こういうのってものすごく上手くて初めてかっこいいのね。チョッパヤなレガートの上で半分のテンポでソロを取るジョンスコのかっこよさといったら。
ドラムスの人は初見でしたが、どうもマニアックで有名な人だったらしい。すげー上手い。おかずとかソロのフィーリングとか完璧。とにかくタイムキープがすごいから崩しても崩しても安心してフレーズに聞き入れるという…
ベースも上手かったけど軽い感じでちょっと印象薄。
そしてロヴァーノ先生。あの高音からフラジオにかけての音色を生で聞ける日が来るとは…それだけで感激なんですが、やっぱり超上手い。一発よりは変でもいいから進行があったほうが美しいフレーズが聞こえますね。最近チェックを怠っていたらすごいの持ってきてた。なんかソプラノサックスが2本繋がっているwwwユニゾンも吹けるみたいだけど、ぶつかるような違う音も出せる。どうなってるんだろうあれ。ユニゾンで一人で二人感が出ているところがすごく面白かった。特にアンコール。
いやいや、あっという間のファーストセットでした。セカンドも見たかったな。
とにかくすごいタイム感に圧倒されました。すごくリズムを外したフレーズをやっているときもタイム感が超あって、絶対に適当になることがない感じ。この一貫しているところから、一貫したままでなお逸脱しているというような感じがものすごく難しい。ずれちゃったみたいに聞こえながら実のところわざと、完璧にずれ続ける超絶テーマを聞いちゃったりするともはやため息しか出ません。
死ぬ前にみておきたいミュージシャンだったんですが、来たら絶対行きたいミュージシャンに昇格。
しかし、ブルーノート東京は高すぎ。料理が本格的過ぎ。もうちょっとカジュアルだったらよいのにねえ。まあニューヨークと同じ値段ではもちろんできないので仕方がないのですが…
This Meets That

This Meets That

シンフォニカ

シンフォニカ