文学部文学部言うけどそれにしては過酷だった心理学

文学部の中ではもっとも過酷と思われるところに言っていた僕が来ましたよ。
過酷って言ってもいろいろあります。ある意味文学部とかけ離れているという意味では一番だと思う。
それは、「心理学」それも「実験心理学」のほう。臨床はともかく、実験系は死屍累々でした(しかしMS-IMEも死屍累々くらい変換しろよな)。
この辺の話から。
http://anond.hatelabo.jp/20081217232044
http://anond.hatelabo.jp/20081218094402

で、なんで死屍累々かというと、まあ、僕らの世代のちょっと前くらいは心理学ブームで結構本も出ていたんだな。だからそれなりに人気があったりしました。でも、普通に考えると心理学は臨床だよね。般教でとっていた人は認知ばっかりやっていたから知っていたはずなんだけど。で、イメージで選んじゃうと大変なことに。何しろ文学部。うちの大学、入試に数学ないし。しかし、二年生の必修で、いきなりやられます。統計の授業。分散分析だχ二乗検定だなんだかんだ。Excelの関数が間違っているから自分で計算しろとかw使える人はMathmatica使っていいよとかw僕はその点、理系に行かなかったのを不思議がられていたくらいだったのでそんなに苦労しなかったけど。しかしあえて避けて通った道に再会するというのも何かの縁か。
それから実験。こつこつデータとって統計処理してレポート書くというのを毎週毎週毎週毎週やる。それから英語。英語の文献をひたすら読まされる。あとで卒論書くときには英語のリファレンスも必要だったりするしね。卒論といえども、結果が出ている先行研究を単純になぞることや知らなかったことにするのは許されないのだ。
僕はその後動物心理学の研究室に入り、当番日は土日にも餌やりに来る、卒論提出間際の年末年始にも餌やりにくる(もちろん実験もしている)という生活を送ることに。およそ、世間一般の文学部のイメージじゃないでしょ?
でも就職活動のスペックは文学部なんだよね。面接でアピールすることができればいいけど、書類で落とされるのはちょっとねえ。
とはいえ、もともと大学では社会に出てからはやりづらいことをやろうと決めて文学部に入ったので、就職を目当てに有利な学部を選ばなかったという自分の選択ではあるわけです。楽しかったし、なんとか就職できたからよかったです。結構研究者の道を歩む人もいて、確かにいわゆる文学部の他学科とは一線を画していてバイオ系に逸れたり薬学系に逸れたりもするので面白いんだけど、就職の口自体はそんなにないんだよね、院卒。みんなどうしているのかなあ。
僕はやらなかったけど、解剖もやるし薬物もやるしでかい顕微鏡あるし凍らせるスライサーもあるしAKAIサンプラーはあるしBASICで制御する基盤が刺さったMSXはあるし、ほとんどMacばっかりの癖にマハーポーシャのPCもあるしと変な研究室だったな。