一ヶ月経って。とりとめもなく。

平気そうに見えて、案外動揺しているものだな、と大きな余震が起こると思う。
もう、一月も経っているとは到底思えない。

日本では、そうそう起こりえないような大きな災害。いや、海外でもそうは起こらないのだけど。平和だとばかり思っていたところに突如襲い掛かる災害は、やはり人の心を平静ではいられなくするよね。その動揺の余波は、いつまで経っても解決しない、原発の問題により拡大されているし。

もうしわけないけど、関西弁で日本の強さをアピールされてもなんだかなーって思ってしまうのは、東京の方が現地により近い、という地理上の問題であるとは思うけれども。実際、日本という国は、そうそう倒れるようなものではないと思うし、日本人の気質として、ここから立ち直る、ということはそうは難しくないのではないかとも思う。もっとも、それは、日本全体の話であって、被災地の、今まで目にしたこともないような惨状、とくに、海岸付近の更地っぷりを目にすると、暗い気持ちになる。

スーパーに行くと、ようやく牛乳が普通に買えるようになっているようだ。ただし、見たことのない銘柄がおいてあることもある。仕入先を絞って大量に買い付けることで価格を下げる、というのは平時の効率化なんだよなー、多分。
ヨーグルトはまだない。電力不足の影響?

某銀行。まだ、混乱は続いている。

日本の、効率化の仕組みには、遊びが少ない。完全なものを求めてしまうからかもしれない。例えば、システム障害が起きた場合、それを極力自動に復旧するための仕組みを、起きるかどうかわからない障害のために、高いお金をかけて構築する。それ自体は、悪いことではない。でも、その結果として、手動で何とかする余地が極端に少なくなっている、という場合が良くある。そもそも、自動化しすぎて手が足りない。で、このような想定外の事態が発生すると、何も出来なくなってしまう。あるいは、必要以上に復旧に時間がかかる。

想定外の事態。想定外ってことは、想定内があるわけだ。想定内の事態には、きちんと対処することが可能だ。じゃあ、想定外の事態は?想定内には対処するための仕組みが用意されている。想定外には対処するための考え方が用意されているべきだ。想定外だから対応できませんでした、ではどうにもならないよね。想定外ってのは、あくまでマニュアル的な対応が出来る範囲から外れているだけってことを指すんじゃないかなって思う。

この先、しばらく不安が続くのだろうけれども、一方で、何事もないかに見える日常が進行しているってのも確かだ。日本人マインドのいいところを発揮して、頑張れればよいなあ。