円高、時間安

モンドラをしばらくやってみて思った。一回行動すると30秒休み、その間なにもしないかというとそんなことないけど30秒経っても行動ポイントが足りず平均1分は待つ感じ。かといってよそ見しすぎると期を失う。張り付き時間に対してやることが少ない。これは時間泥棒であるな、と。

だいたいにおいてゲームというものは時間泥棒ではある。同じ時間を使ったら何冊の本が読めただろうか。しかしまあゲームから得られる体験はほかのものには代え難かったりもする。しかし、相対的に支払う時間の価値が下がっている=より多くの時間を使って、得られるものは大したもんじゃない。
美麗なムービーをぼーっと眺めるくらいなら3時間かけて潜っても死んだら終わりのダンジョンの方が楽しい世代としても、なんだか今のゲームは時間泥棒に思えてしまう。僕が子供の頃のゲーセンは家ではできないゲームを高く短く濃密に遊ばせてくれたと思う。今のゲーセンの衰退とゲームのラインナップをみるとゲーセンの時間×金のバランスはそう変わらず、ゲーセンでしかできないことが減ったんだという事実がわかる。

基本無料のネットゲームはその代償として支払う時間が高額だ。もちろんそれを金で肩代わりすることはできるけど、さらに時間を出さないと人の先には行けない。難儀である。時間は常に金に換算できる。チートや自動化ツールで得た成果を金に換えている気の利いたプログラマーは結構いるだろうね。

まあ、余暇にまで生産という行為をする必要はないから、有り余った時間を費やすためにゲームをするのは無駄ではないとは思う。それにしても、支払う時間の安くなったことよ。