天声人語の気が狂った

これは…

いま原子力発電の信奉者が恐れる呪文は、忌むべき13の音で構成される。〈なければないでなんとかなる〉

http://www.asahi.com/paper/column20120425.html

そもそも、信奉者とかそういう軸で物事を見ている自体、その裏返しとして反原発の信奉者であることを匂わせる、大変バイアスの高い書き方なんですが、そういう自覚は大新聞の1面を少なからず占有するコラムの執筆者にはないということですね。まあいいけど…

にしても、この書き方だと、この「なければないでなんとかなる」が忌むべき呪文なのか、この13の音(実質「な」が4つなので10の音ですがw)が忌むべきなのか判断できないではないですか。言葉狩りかっ!

…いやほんと、ギャグですかね?

なんとかなるというのが実際にはなんとかなっていない問題にきちんと目を向けることは下々のものに興味がない大新聞の主幹様には難しいかも知れませんが、新聞の輪転機を輪番で止めるなんてことがなんで行われないのか理解に苦しみますよね。別に新聞が出なくても社会の動きが問題になることなんて何一つないわけで(本当のインフラじゃないから)、それこそ通信や銀行が止まることとはレベル感が違いますね。え、社会に対する重大な使命が?それいったら日本の経済の源を担う製造業なんて一切停止しちゃダメだろ…

というわけで、まずは新聞(テレビも交代で休んでいいと思う)の休みを増やすことからはじめましょう。売上が減るのは国民みんなで負担していることなんだからね。

しかし、安全と必要を秤(はかり)にかけてはいけない。両にらみではなく、安全を確保した上で必要なら動かす、これが筋道だ。そして原発に絶対の安全はなく、万一の害毒は広域、将来に及ぶ。

http://www.asahi.com/paper/column20120425.html

うん、新聞に絶対の正義はなく、万一の害毒は広域、将来に及ぶわけですね。なんか太平洋戦争なるものでメディアの果たした役割を議論したくなったよ?

こういう論調って面白いことに、批判の対象にだけ絶対の安全がないことを強調するんだけど、火力発電にも水力発電にも絶対の安全はないんだよね。安全と必要を秤にかけては「いけない」のであれば、車なんて一切禁止、お酒も一切禁止。でも、秤にかけているから禁止されないわけで。そういう世の中の仕組みを無視して都合のいい話ばかりするのが大新聞の1面コラムだということに戦慄を禁じ得ない今日この頃です。

とりあえずさ、「なければないでなんとかなる」新聞はとっとと廃刊にしようぜ。