ロジックがわからなかった話。

ネタ。元々の議論についてはおく。

corydalis 自民党の悪政, 大人とは, 犯罪, ブラック企業, ジョーク
えーっと、この人、身を張ってギャグを言っているのか?。足りぬ足りぬは工夫が足りぬって、戦時中、国民を騙してきた側の台詞だろ。電気が足りぬと脅しているのは原発推進派だって何度言われたらわかるのか。 2012/08/13

はてなブックマーク - 電力足りる足りるは知恵が足りぬ - ryoko174の混沌日記

「足りぬ足りぬは工夫が足りぬって、戦時中、国民を騙してきた側の台詞だろ」
→工夫が足りないから足りぬと言うのだお前らは、という足ないことへの否定は騙した側のセリフである、ということはすなわち、足りないというのは嘘、工夫すればなんとかなるというのも嘘、というのがこの一文の意味つまり、戦時中は足りないのが現実、ということの提示

「電気が足りぬと脅しているのは原発推進派だって何度言われたらわかるのか。」
→足りぬと脅しているという言い方は、足りないという事実は嘘だという否定的な評価。つまり、足りないなんていうことはありえない。

今ここに3つの文章がある。

  1. 電力足りる足りるは知恵が足りぬ by元記事
  2. 足りぬ足りぬは工夫が足りぬ by戦時中国民を騙してきた側 ←足りるのが嘘
  3. 電気が足りぬ ←元記事著者は肯定、コメント者否定

1.は2.になぞらえているセリフであるので、元々間違いを言っていたセリフになぞらえるというのは自身も間違いであることの暗喩になってしまう、とすると実は足りるのが真実である、というのがid:corydalisさんの主張ということだろうか。
ようは、何かをもじるともじり元の真実性文脈に捕まってしまう、と。id:ryoko174さんがそれを意図したとはちょっと思えないけど。
3.については「原発推進派」というレッテルが正しいかどうかは不明。電力が足りないから「少なくとも現時点では」原発を動かすのが妥当だ、という人を全て原発推進派と呼ぶべきかどうかはわからない。で、3のような評価がでるということは、ここでは「立場」が文脈及び文章の真実性を左右しうるということを言いたいのだろうと思った。とすると、「原発推進派」は「国民を騙してきた側」と同列に扱われいて、つまり、原発推進派の言っていることは嘘だ、ということを言いたい。
でもこれまでの話って結局のところ「原発推進派が言っていることは全て無条件で嘘」という前提がないと成り立たないんだよなあ。そもそも足りている足りてないという評価自体がまだ曖昧であり、僕は足りないとは思っているけど、そこに確信はない。id:ryoko174さんが言っていることを極めて肯定的に捉えると、「どう考えても言い切れないことを言い切るのはバカ」ということであり、「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」が示していることとは全く違うことを言っているので、それをもじったためにその歴史的真実性による文脈も導入した、というのはちょっと無理筋な感じだよね。
でも、id:corydalisさんはその文脈こそが大事で、もじったからには元の文章の意味も暗黙で付加されちゃうからブラックジョークにしかならないよ、ということを言いたいのかな。それならそれで通じる。けど内容とは関係ない気がする。

何を検証しているのか自分でもわからなくなってきたのでこれまで。