垣間見えた新型うつの正体

どう考えてもやばいプロジェクトのヘルプに入っている。何がヤバイって、個々人の作業のスケジュール感とゴールがさっぱり見えないので全体的には明らかに遅れているのだけど切迫感や悲壮感が全く見られないところ。
ときに、僕のプロジェクトにいた時にいわゆる新型うつで休職した後輩がそこにいる。明らかにこちらの方がきついにも関わらず、遅くまで仕事をして平気でいるようである。
何が違ったかを少し考えて見る。
明らかに時間的には楽なプロジェクトであったが、予定通りの進捗を求められ、できないならできないなりに理由の報告をさせられちゃんと管理されていた僕のプロジェクト。後輩の育ちぶりや、優秀な同い年のパートナーさんの存在にもプレッシャーを感じていたかもしれない。一方、遅れるのはしょうがないよね〜出来ないのはしょうがないよね〜な今のプロジェクト。どうもその辺りがポイントのように思えてきた。
つまり、評価されるのが嫌なのかな。
比較的自分らしさを求められてきた世代において、他人と並べられて評価を受けること自体が苦痛なのかもしれない。あるいは本当はできるはずと思っていた自分の本当の能力に正面から向き合うことが苦痛なのかもしれない。
これは当事者としての僕の言い訳なのかもしれないけども、そこを乗り越えて成長することを求めるのがうつだって話になったら人間もうどうしようもなく現状維持の世界で生きてくしかないよね。少なくとも頭脳労働においては。IT業界において電脳土方として生きることになんら抵抗がない人がそれなりにいるのはそういうことなのかとも思う。そりゃまあ、そういうのに近い人の集め方をしているのは確かなんだけど、一方でそれなりの大学を出て働いているのにほんとにそんなので満足しちゃうのかなあと思うこともある。

会社に正社員として職を得るってのは将来の期待値も含めた待遇だと思っているのだけど、そういう人が増えるのであれば、雇う側もわりきって契約社員派遣社員を増やそうとするよなあ、と思うとどうすればいいのか悩ましい。
そいつ自身も、自分のダメなところを改善する努力をすれば、決して能力そのものが劣っているわけではないし、聞くところによると遊びの部分ではその能力をいかんなく発揮しているようだ。ほんの少しでも、仕事において自分を成長させることに喜びを感じてもらえばって思うんだけどなあ。