ブロガーと称しているのはシステム上の問題であって、テキスト野郎としてどう生きるか

冗長なタイトルにしてしまいましたが、ブログ論がなんだか盛り上がっているのでここらでいっちょかみ

こういう時はバックグラウンドを語るといいと思ったので。

大学生の頃にまともにインターネットに触れ始めたんだけど、当時はようやくホームページがブームになり始めていたというレベルだったこともあり、活動の場はあんまりなかったように思います。Bekkoame(なんて言って分かる人がどれだけ残っているのか)にホームページを持っている人は別格な感じがあったり、DTIがなんだか学生に人気があったりというレベル。
大学生というのはある種の特権があるようなもので、学校のアカウントでサークルのホームページを開設していました。タダだし。元々適当に物事を考えることが好きだったんだけど、それを文章として残す、ということは習慣ではなかった。それを大きく変えたのがインターネットというインフラだったんですよ!
何しろ、書くものというのは発表しなければあまり意味が無い。別に読者がたくさんいることを求めているわけではないんだけど、日記帳に書き溜めるというたぐいのことは僕は避けてきていた。沈思黙考する趣味がなかったというか。なので、こうやって何かを書いている、というのは見知らぬ誰かに話しかけているのと一緒なんです。それによって何を得るのかはあまり意味もってはいない。ただ消費される精神回路の消費電力がもったいない、というレベルの話でしかないのかもしれません。
サークルのホームページなんてのはあまり大層なことを書く所ではないんだけど、並行して家のインターネットプロバイダ契約をしたことで自分のホームページを作ることができたんですね。今はそのプロバイダが消えてしまい電子の海の藻屑となった僕の某アーケードゲームを中心としたホームページ。懐かしい。
社会人になって、テキストを書く、という僕の習慣は設計書やらなんやらを書く、ということで満たされるようになった気がしていました。ただ、当時はプライベートで活動していた団体で、それなりの立場にあったことによって、定期的にメールを書く必要がありました。つらつら時事ネタ絡めたものを書くという習慣はそこで続いていたのかもしれません。
ブログの登場した当時、僕はそれが掲示板に毛が生えたようなシステムであって、ホームページでテキストを書くことに比べて格下のものだと思っていました。未だに体系的な何かを作るときにブログではダメなことというのはあると思うけど。
不特定多数向けのテキストを書くことから離れて4〜5年。転機はmixiだった。mixiに入会して、ようやく毎日日記を書くという習慣を取り戻したんだけど、あれ?別に知り合い向けに書いていても知り合い向けの内容じゃないならmixiじゃなくてよくね?と思い至ったことが当初ゲームのブログでも書こうと思って確保していたはてなのアカウントが今に至る理由です。

なぜバックグラウンドを語ったのか。

あらためて自分の「ブログ」にこだわるポイントを探ってみようという試みです。

僕は前からTwitterはいやだいやだと言っているんですが、元々ブログに対しても否定的でした。それが変わったのはなぜか。自分が体系的なものを作っているのではないということに気づいたからでしょう。ではなぜTwitterではダメなのか。

たぶん、文章が下手だからなんだろうな。くどいからTwitterには向かない。くどいのは僕なりのレトリックでも有り、誤魔化しでもあるわけです。よく何言っているのかわからないと言われることがあります。思いつきをそのまま文章にしているからですね。だったらTwitterでもいい?とんでもない。もっとひどくなること請け合い。

僕がブロガーであるのは、テキストを書くのにもっとも面倒ではないシステムだからなんだと思う。場合によってはWikiみたいなものを活用したほうがいいかなと思うことはあるけど、そこまで情熱を持って一つのものを体系的に構築することは今の僕にはできないな。

それよりも、どちらかというとはてな「ダイアリー」という名前を気に入っているんですよ。所詮日記帳でチラ裏なんだ、ということをずっと意識しているのです。

ブログ運営とかPVを集めるコツとか、そういうのって目的があるわけじゃないですか。僕もできるだけ多くの人が来てくれたらいいなーって思うことはあって、たまに色々やってしまったりもするけど、基本姿勢が「適当に思ったことを書く」なので、戦略、戦術は語れない。1つだけ言えるのは、「好きなことを好きなように書けるブログというスタイルは素晴らしい!」ということですね。

もともと思考の駄々漏れになっている部分を書き留めているだけなんです。そんなスタンスでも長く書いていればそれなりの成果が出るのは面白い。

でもこれって結局のところ、「好きだから書いている」に尽きるんですよね。