「現場」の頂点が「店長」でよいのか

http://tyk97.blogspot.jp/2013/03/blog-post_6.html
ああなるほどな、と思った。ちょっと前に書いたエントリで述べたとおり、別採用を公言してやっているなら問題ない。期待で釣って実情がそうなっていない、というのが問題なわけだから。ただ、そうなると店長をキャリアの頂点として期待に胸を膨らませて入ってくる新卒なんて死に絶えるだろうね。

でも、経営層までいくのはともかくとして、いわゆる現場の人材が本部機能に全く入らないという小売ってなんか大事なものが欠落したりしないのかな。
キャリアパスってのは企業がでかくなると複数の道ができるもの。それはそういった類の人材が必要になるからでもある。どんなに出世してもせいぜい店舗統括役員くらいのキャリアパスみたいなのがあればまた話が違うんじゃないかとは思うんだよね。

根本的な問題としては、そもそも、大企業がわざわざ人を使い捨てる(這い上がった一部だけ生き残れる)ような組織論で経営をしてもいいのかということなんでは。企業の社会的責任という枠は難しいけれども、成功したら経営層になれるんだから頑張ってダメな奴は切り捨てられても仕方がない、という考え方を唯一の解として提示する一流企業()って…と思っちゃいますよね。

欧米式のキャリアパス形成をするのはよいんだけど、それを正直ベースで提示できないのであればそこは欧米式ではないし、都合のいい所だけを採用していて詐欺っぽくなっているという批判は免れ得ないと思う次第。