わかんないものは絵に書かれたってわかんない

わかるものはわかる。

Wikipediaの記述が如何に不親切だったとしても自分の専門に親しい物は大体理解可能だし、どんなに初学者向けを装っていてもある一定の素養にもとづいて書かれたものはその素養を持ち合わせない者にとってはわかりにくいことこの上ない。たとえ、絵があったとしても。

僕の高校は元々理系が強い高校だったので数学はかなり高度な授業をやっていて、1年生の頃から定期テストは解けたら東大入れそうな問題が出題されていた。

まあその手の数学の問題は「絵がかけたら解ける」くらいのものが多いのではあった(特に積分の文章題とか)。絵はロジックの筋道を立てるのに非常に重要な役割を持っているのは間違いないんだけど、逆に言うとわかっているから絵が書けるのである。

じゃあ、絵で説明されるとわかりやすいか。実はそんなことなくて、理解の助けにはなるけれども、その絵の意味するところをしっかりとロジックの理解に結び付けられないと全然ダメ。つまり、絵で直感的にわかる、というのはわかったことには全然ならないし、もしそれでわかっちゃうんだとしたら、ロジックの完全理解まであと一歩のところに到達しているんだよね。