Gunosyの苦境に思う、「個人向けキュレーション」は金にならないのではないかという話

AppStoreでジサクジエンしているとの噂も出てきたGunosyさんですけど、元々のコンセプトを曲げはじめてかなりSmartNewsとかいうくs…ゲフンゲフン…ニュースアプリに近づいてしまった原因は、やはり元の仕掛けだと金になりづらいからなんじゃないかという部分にあるんじゃないかと思うんですよね。

無料アプリを金にするためには結局広告を取るしか無いわけじゃないですか。で、僕らが普段目にしている広告ってもちろん閲覧するサイトが仕掛けている広告なんですけど、実際のところ、サイトの内容に則した広告が出ているのは一部で、楽天なんて完全にそのブラウザでアクセスしたことのあるショップの広告が出てくるわけですし、ユーザーの関心に合わせた広告が出ている場合もそりゃそのユーザーは元からそのワードに関心を持っていた結果としてそこに辿り着いただけの可能性が高いですしね。
個人をターゲットした広告はもう個人にアダプトしすぎていて新しい流入経路の需要ってそんなに無いのかもしれません。旧来のGunosyのコンセプトだと、個人の嗜好に合わせたページを紹介するわけで、そこに載っている広告が個人にアダプトしていてはじめてアプリの機能と広告が合致するわけですよ。

何が言いたいのかというと、単に無差別の広告を出すのであれば、単純なアクセス数こそが重要だよねってことです。

個人の嗜好に合わせたページに載る個人の嗜好に合わせた広告って結局「もう見たぜそれ」の連発になるわけなので、コンバージョンが低い可能性が高いし、特定の人間にしか見せないことになるのでそもそも表示数も限られる、となると広告を載せる媒体としての魅力で考えると最低レベルなわけですね。

だったら無差別にページを紹介して無差別に広告載せたほうがいいじゃんと。

でもコレにてGunosyのコンセプトアプリとしての価値は完全にさようならでその世界にはSmartNewsというくs…ゲフンゲフン…先行者がいるわけで。

アプリ一発でマネタイズの怖さはここにありますけど、こいつの場合ハナから儲かる要素なんて何一つなかったんじゃないかって思わずにはいられないですよね。いつまでたってもコンセプト通りの記事出てこないもん。仮に出るようになったとしてもそれって所詮ネットで人気の記事を紹介しますってだけでしかないわけでさあ…