障害が出ると問題だという風潮

わかっている人はわかっているんだけど、特に新規システムの製造・テストにおいてはその開発プロセスのさなかで障害が出るのはアタリマエのことだ(とは言え、いつも比較される建築業のそれとは比べ物にならないパーツの精度はなんとかしたいものだが)。だから障害が出たら速やかに原因を調査し、問題を解消し、類似の問題がないかを調査して復旧する必要がある。あるんだけど、普段厳しい現場で保守ばっかりやっていると障害が出ることにある種の恐怖を覚えていて、結果として障害を出来るだけ隠蔽しようとするような風潮があったりする。
もちろん、上位者はそんなこと思ってなかったりするんだけど、下っ端から上がっていく途中の人たちが「なんで起きるんだ!!」みたいな態度をとると萎縮する。いやだって新規開発で障害でないとかないしー。
確かに、品質が悪い結果として障害が多発することもある。だから障害報告して怒られるってこともよくある。でもさ、もう成果物そこにあるわけじゃん。これ最終的には本番に行くわけじゃん。品質が悪ければ悪いほど早いタイミングで障害潰しておかないと大変なことになるわけじゃない。そこに対してなんで尻込みする必要あるのよ。
そりゃね、今まで何やってたんだって思われるってのはあるかもしれないよ。でも、たいていの失敗システムってのはこういう場面で障害の存在を隠蔽したり、隠蔽とまでは行かなくても誤魔化してみたりとかで正確な品質が分析できず、改善できない結果として起きるんだよね。障害は出て嬉しいものでは決してないけれども、出たことを可能な限り早く直視して対応していくことだけがシステムを完成に導くんだけどなあ。