「新s」意外と面白いかもよ

RSSがなくて非難囂々のあたらにす、ですが、意外と面白いかも。
僕のオススメは「イベント」。3新聞社主催の展覧会とかがぱっとわかってよいですよ〜


…ってニュースの内容に関係ないな。
劣化Google Newsとの呼び声も高いのですが、RSSあったら購読しますか?します?しませんよね。RSSを使う層はターゲットじゃないんですよ、多分。RSSの認知度なんて僕らが思っているほど高いものじゃない。
Googleって何って人だってまだ沢山いる現状、ターゲットは中途半端にパソコンを使っている世代。使いこなしていない世代です。目的は多分、Web世論に対する楔を打ち込むこと。興味をここで完結させてしまって、次へ踏み込ませないこと。ウェブ利用者の何割かがここで止まってしまえば、それ以上のことは(探せば出てくるとはいえ、探さないから)知られる必要が有りませんし、何より「ウェブで見た」と思ってもらえるというのが最大の利点です。
そう、僕らが「メディアはろくなソースにならない」として別のソースを「ウェブ」に求めるのと同じ感覚で、詳しくない層に「ウェブ」を見せてしまおう、という試みなんじゃないでしょうか。
「注目テーマ」なんてこれだけいっぺんに読んだらお腹いっぱいになりますよ。ソース3社分あればこってりして満足でしょ。
旧メディア(もう旧って言っちゃう)がその購読層に向けたウェブ上のサービスとしてはそこそこのもののように思えます。問題は「新聞案内人」の存在ですが…お前らサボりすぎ。最終更新からもう一週間も経っているとかやる気なさ杉。新sのアキレス腱は絶対ここ。ここで誘導的な言辞を並び立てれば、かなりコンセプトとして優秀なのですが…オピニオンが満足できないと人は離れていくと思うんだよなあ。

多分、閾値は上がっていく

全てはウェブが社会インフラとして便利になっちゃったことに起因していると思うけれども、ここから先、何もなかったとしても、潮流としては規制の方向に向かうと思っている。それは、誹謗中傷好き放題は許されないってことだし、ウイルスを自由にばら撒くことも、違法なファイルをアップロードすることも、もしかしたら、必要以上にネットワークリソースを使うことも、規制されるかもしれない。
初心者がどうってことが最近話題になって、僕もちょっと書いたけれども、そして、自由にすればいい、という意見は持て囃されたけど、それでも、不自由な方向に向かうんじゃないか、そう思ったりする。
何かに対する重要度が、一部の人たちだけのものであるとき、それは全体の問題にならないけれども、もうインターネットというものは世界を左右しつつある。もちろん、初学者締め出しってことにはならなくて、なんらかのレイヤー分けがされることになるんだろうけれども、世界を変える力はその資格を持ったものにしか与えられないかも知れない。言い換えれば、偶然による成功はそろそろ打ち止めになるんじゃないだろうか。いや、依然としてそういう偶然はあるのだろうけれども、何も無いところからひねり出せる偶然は減っていくのだろう。それが、重要なインフラとしての存在を得てしまった代償。
力が欲しいのか、それとも自由が欲しいのか。自由のための力はかえって自由を束縛する。力がないことが自由かもしれない。しかし、戦うには力が必要だ。もし、戦いを求めているのであれば、少しずつ、自由を捨てなければならないのかも知れない。

プリンスホテルVS日教組ちょっとまとめ

賛否両論のプリンスホテルの対応ですが、法曹界的にはプリンスホテルを責める声が大きく、日教組にあまりいい感情を持たない人は逆ってのが反応として一般的な感じですね。

プリンスホテル批判派

要するに、プリンスホテル右翼団体の威圧に屈したということです。
裁判所のバックアップも日本最強の警察組織である警視庁の支援も十分期待されていたにもかかわらず。

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ホテル側にもそれなりに言い分はあると思いますが、主張を尽くした結果としての裁判所の決定に従わない、という姿勢は、コンプライアンスの観点からいかがなものか、という印象を強く受けますね。

2008-02-01

カンファレンス会場としては、外部からの不法な圧力に対しては、警察と協力して巧みにこれを捌くのが腕の見せ所ですが、そういう手腕が無く、法外の圧力に屈する道を選んだのだから仕方がありません。

外部の圧力に屈して直前に契約の一方的廃棄を主張してくるホテルではカンファレンスは開けない: la_causette

今回の「警備上の理由」とか「お客様の安全」とかいうのはいかにも「合理的でない」。
大体大ホテルの担当者なら、日教組がどういう団体で、どういう集会をやっているかぐらいすぐ悟らないといけないし、一度契約してから半年もたって断るなんていうのは非常識である。いやなら最初に断ればいい。「そういう集会には基本的にお貸ししていない」と言えば終わりである。

虎哲徒然日記:日教組の教研全体集会中止〜「自由」の自殺〜

主に「(右翼の)威圧に屈するべきではなかった」「司法の決定にちゃんと従うべき」の二点が争点

どっちもどっち派?

だってあんたがたも全面的な遵法義務の存在を否定してたじゃない。市民的不服従を肯定的に評価するというのはそういうことで、自らの良心と法の命ずるところが矛盾したときに前者に従うのが素晴らしいんでしょ? ホテルだって顧客の満足を守るという自らの良心に従ったんじゃないのかねえ。

法は守るべきか - おおやにき

といいつつ、プリンスホテル自体には

というのは知っていて契約したのにあとから解除したなら信義が足りないし、知らずに契約したなら知性が足りない。

法は守るべきか - おおやにき

とざっくりと斬っておられるので擁護派ではないかな。

グランドプリンスホテル新高輪は、カンファレンスを開催するに値しないホテルだということを自ら宣言してしまった。
その一方で、日教組のものごとの進め方にも実は失望している。

404 Blog Not Found:グランドプリンスホテル新高輪はカッペ、日教組はカッテ

両方切り捨てるってのが一番批判としては敵が出なさそうw
ちなみに2ちゃんではプリンスホテルは被害者的論調が多い。

事実関係は?

ソースがどこにもないのだけど、2ちゃんでの書き込みで良くあるのは

  • 初め代理店が会の素性を隠して申し込み
  • 後で日教組だとわかるも特に問題ないと説明
  • しかしプリンス側で過去の事例を調査すると問題あり
  • 会場提供拒否

という流れであることが書かれている。これが本当かどうか。正直、プリンスホテルくらいになると最初から素性がわからないなんてのも危機管理としてどうかと思われるし、たとえ隠されていたのが事実としても日教組とわかった時点で対応するはずであり、まあ丸々事実だったとしたらむしろ企業のコンプライアンスの問題としてクローズアップされそうではあるのだけれども…

本件の感想

新高輪の飛天の間って言ったらあのへんじゃあ最大級の宴会場だし、なかなか他の会場の手当てが難しいってのもあるけれど、私企業として断固拒否する背景にはなんか右翼に対する弱みがあるんかいなみたいな勘ぐりも出来てしまいます。もっとも、それが本当に致命的なんであればやむなし的な部分もあるよなあ。
僕の感想はといえば、結構上で上げた皆さん、右翼が圧力を掛けても一流企業としては屈せず戦うのが当然、とされている感じですが、そこが本当に当然なの?っていうあたりに疑問があるってところですね。事前に拒否すべきだったというのとは当然矛盾します。後から問題がわかった(=調査に落ち度があった)から、「戦うべき」ってのは私企業の判断としてはちょっとおかしいようにも思えます。問題がわかったらその時点でベストの対策を講じる、の中に「戦うべき」があるのであればわかる。でも、今回はそれが選択肢にならなかったと言うだけでしょう。あるいは、一流ホテルたるもの、暴力団の襲名披露だろうが、一度受け入れたら開催すべし、とか。これは対象がちょっと反社会的な例だからなんですが。ん〜、賛否両論なのは、日教組が一部で反社会的な団体だというように見られている、ということもあるのかもしれない。
どうもね、「契約が履行されなかったから良くない」というのと「日教組に会場を貸さなかったのが良くない」というのが混同して語られているような気がしてなりません。あるいは、人によって力点がぶれているか。
長い目で見て、どっちが評判を落とすか、ってのは今の「喉元過ぎればなかったこと」になる日本の報道と世間体から言うと受け入れて事件になるほうが問題だったかも知れませんが、いずれにしても、自分がホテルの立場だったら悩んで不眠症になりそうな話ではあります。
※どこまでがまとめかわかりにくいとの意見があったので見出しを追加しました。