誰が手を組んでいるんだ、という話かな

取調べの可視化として録画を行っても一見まともに見えたら実際には誘導的な尋問で自白が強要されているというようなのを見て裁判官が有罪にするかもしれない、という意見は無論裁判官にそのようなものを見抜くだけの力がない(つまり司法関係者のレベルなどその程度だ)と言いたい訳ではないのだと思うのですが、どうでしょうか。
だとしたら、それは裁判官が自分たちが有罪にしたいものを真実に目を背けて有罪にしている、という主張でもあるわけで、それはそれでどうなんだと思ったりもします。まあ、警察と悪徳裁判官がぐるになれるのであれば、警察と悪徳弁護士もぐるになれるわけですから、弁護士の立会いが可能になってもダメな場合はダメ、と。

よくあるAの最悪の場合とBの最良の場合を比較して、Aのほうは最悪であるとする論法にも見えますな。

終わらない物語

栗本薫さんがお亡くなりになったそうで…
長大なグインサーガはついに完結しませんでした。僕は読んでなかったからある意味幸いですが、本人も無念なことでしょう。
作者の死により完結しない物語ってのは結構ありますよね。個人的には隆慶一郎が痛恨なのですが、生涯現役を貫けば貫くほど未完の作品が出来る可能性が高まります。並行で書かなければそういう事態も少ないのでしょうけれども。
一方で、かつて書いていたシリーズものを放置し全然書かない作家もおりますね。某みなごろしの人とか。死ぬ前に終わらせろよ、という思いはすでに通り越して、すでに読者じゃなくなっている人も多かろう…こういうのはある意味で読者に対する裏切りであるのでしょうか。まあ書きたくないものは書けないよな。でも終わらせてこその作品なんじゃないかな、とは思います。