巨人たちの星 / J.P.ホーガン

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))

3部作の(一応)完結編です。さすがに息切れ感があるというか、前作までで解明されていない謎が次々に明かされていくのですが、すごいご都合主義と、陰謀論的な史観、(当時の状況としては仕方がないとは言え)陳腐な地球上の政体と勢力争いと言った趣で、SF以外の部分があまり面白くないのですよね。スペオペっぽくなってしまった。
ネタの種明かし自体はそこそこ面白いので、3部作の締めくくりとしては読む価値はあると思います。前2作のようなミステリ的要素を求めていると裏切られるかも。