「産む機械」発言は失言か

どうもですね、日本の政治家と言うのは演説と言うか、意見の表明の仕方が下手すぎると思うのですよ。それは選挙が利権勢力争いに過ぎず、有権者を説得できるだけの演説が出来る必要がないというのが原因なんじゃないかと思っています。有権者もテレビの虚構に慣れすぎて現実の判断ができないことがあったり。
それにしても、「産む機械」はどうかと思うのです。結局言いたかった内容についても正直いただけない部分があったとはいえ、大筋ではまあ「ちょっともうちょっと何かないの」程度で受け止められるくらいだったとは思うのですが、とにかく核心部分の比喩が下手すぎです。先に謝っとくくらいならもっと他の言い方があるだろうと。それしか思いつかなかったことにレベルの低さを感じてしまうわけです。
大体苦手だったら原稿作るなりゴーストライターに書かせとくなりしてもうちょっとまともなことを言うべきです。自分の言葉でという心意気は一応買っておきますが、政治家が本来行う演説なんていうのはアメリカでちょっと失言的ニュアンスの発言をしてしまっただけで大統領候補から追われるという例を見ても、隙が許されるようなものではありませんよね。
ともかく、概念的な話で攻め立てられていますが、それ以前にこんな比喩しか出来ないという頭の中身を露出してしまったことの方が問題ではないかと思うのです。これは政治家としての姿勢の問題だし、あえて問題ないと押し切るんであれば最初から謝ったりせず本音で言ってしまうべきだったんじゃないですかね。もちろんこれが本音だったら非難を浴びるかも知れませんが信念としてそう思っているんであれば立ち向かって欲しいし。大衆は何も分かっていない、くらいの勢いが政治家としては必要だと言うのも確かですが上手く説得することのできない演説をするぐらいだったらもっとコストをかけて隙のない理論を展開して欲しいものです。