メディアがやってはいけない事

それにしてもFACTAのダメさ加減は想像に絶する。いつぞやのFelica飛ばし記事も結局曖昧なまま終わってしまったが、あれは返事がないのを反論できなくて口をつぐんだと判断していてなかなかでしたが単にレベルが低すぎて相手にされてないだけなんですけどね。ところで、今回の記事と編集長のブログも同じ構図で。
パソコン見放す20代「下流」携帯族:FACTA ONLINE
に対して
下流か否か――携帯厨とPC厨:阿部重夫主筆ブログ:FACTA online
という編集長ブログの記事。元記事の筆者のコメントをこういう形で紹介するのもどうかと思うのですよね。しっかりと反響を記事に仕立て上げるならともかく、あたかも元記事の筆者と一緒に読者の反応を見下して笑いものにしているという。元記事の作者も調査結果を都合のいいように解釈しているのはあれですが、それなりに面白い着眼点ではあったのですよ。でも厨とか*1言っちゃうとジャーナリストとしてはどうかな、と疑問を抱かざるを得ません。まあ私信?をこういう形で公開してくれちゃうなんて思っていなかったかもしれませんが。
そもそも、ネットメディアなんだから閲覧者すなわち読者なのに2ちゃんねらーブクマーカーだとラベル貼ってそれをあざ笑ってどうするというのでしょうか。のみならず、内ゲバなどという見当外れの感想を抱くとは時代錯誤も良いところというか。内ゲバと言っている時点でPCユーザーも携帯ユーザーも同じ穴の狢で程度の低い抗争をしているよなあ、というようなニュアンスを感じるのですが、それじゃあなんでネットメディアなんかやるのか。SONYに相手にされない理由を推して知るべしということですね。
でね、別にそういう考えを持ちながら運営すること自体はよいのですよ。メディアなんて言っても所詮は誰かの考えを反映した意見を打ち出すことには変わりありませんしね。しかし、こういった形で自分たちが一般市民を見下しているということをずばり言ってしまうというのは戦略としては下の下であり、結局のところ狼少年みたいにどの記事もそういうレベルで書かれているから読むに足らないと判断されてしまい、肝心な本当に伝えたいことは伝わらないじまいになってしまいます。もっともここに何か主張したいことがあるとも思えないのですけれどもね。

*1:そういえばDQNが中傷になるなら厨も中傷じゃないかな。個人ブログじゃないんだからもう少し気を使えよ。