接客

今日、ラーメン屋に言ったわけですよ。結構人気っぽい。そしたら、中には店主が一人だけで働いてる。どう見ても厨房は回っていなくて、多分もう一人いたら倍の回転をすると思われるくらい、無駄な時間が過ぎていく。でも人を雇ったらペイしないんじゃないか、という雰囲気は確かにある。
と言っても、店主は俊敏ではなく、明らかに無駄な動作をしている。昔、別の店で店主一人で回しているところがあったが、立派に回っていた。
まあいい。待つ時間も調味料だ。と思っていたのだけれど、食べ終わった人がお金を払いたそうにしている。いかにも払いたそうにしているのに、気付かない。いや、気付いたのではないかと思うのだけど、他の作業を優先している。僕は声をかけろと思いつつ様子を窺う。ついに声をかける。応答はあったが来ない。スープ割りを頼む声には答えた。いくらその帰りたそうな人が気弱そうで、ちょっと値踏みしながら、変な動作で食べていたとは言っても客である。喰うまでに時間がかかるのは仕方が無い。喰ったあとに帰れないとは。結局、一通りそのときに作っているものが完成するまでお金を貰いに行かなかった。途中でほんのちょっと、立ち寄るだけでよかったのに。
たまたまこっちに用があったから立ち寄ったけど、わざわざ出向くまでも無い、そんな立地にあるお店でやっていくのはきっと大変だろう。完全地元密着型で無い限り、ある程度距離を度外視してやってきてくれるお客さんに頼る必要があるだろう。でも、きっとそのお客さんは来ない。そして僕ももう行かない。