念のため言っておくけど小倉先生の考え全てが認められないわけではありませんよ

例えば、

可視化されなければ問題とならないものが可視化されると問題となることがしばしばあることは、普通に社会生活を送っていれば分かりそうなものです。単にぶつぶつ言いたいのであれば、批判対象を含む不特定又は多数人の目に触れないようなところで言っていればよいだけのことです。はてなブックマークは、その「ぶつぶつ」を可視化させたわけだから、そのことによって生ずる悪影響を回避するために一定の経営資源を注ぐ責任がはてなには発生するはずです。

To be seen or not to be, that is a question.: la_causette

ってのは確かにそうだと思いますし、実際にはてなはそうしようとしているわけです*1。ただ「普通に社会生活を送っていれば分かりそうなものです」とか「はてながその責任を果たさなければ、はてなのお陰で、日本のブログが情報源としての価値をさらに失っていくだけのことです。*2」というような断定的で、かつ、違和感のある、あるいは常にデメリットのみを捕らえる(その一方で、自分の言説についてはメリットしか述べることが無い)言い方のおかげでネガティブに受け止められていることが多くてもったいないと思っているのです。
なぜわからないんだ!という風に言いながら、その先生の考えにおける背景を説明しようとはなかなかしてくれません。いや、十分説明しているつもりなんだろうけど。
今まで言いたくても、ものを言えなかった人−メディアを使って発信することができない−人がものをいえるようになったのがウェブという仕掛けであれば、ぶつぶつが可視化されることは必然であり、そのことについて、これから何かしらの整備がされていくことは間違いないと思います。メディアがフィルタリングしていた部分がない無法地帯的な要素は確かにあります。なんらかの制御は必要だと思います。だからこそ、現在の問題における何かを解消すると言う特定の目的にのみ依拠した言説ではなく、あるべき未来図を描いたものを僕は応援していきたいと思っています。
ネット上でそれなりの発言力がある人がそうあってくれるとうれしいですね。

*1:その経過における梅田さんの発言とかに文句をつけても仕方が無いと思う。

*2:そもそもはてブがそこまで影響あるとは思えません