ピアノと左利き

前回の記事には多数言及いただきました。いくつかピックアップして

私は鍵盤以外わからないのでピアノについてだけど、この意見はちょっと厳しいと思った。
〜中略〜
高い音のほうがはっきり聞こえるんで、より器用な右手に主旋律を当てるのは当然のことだと思う。
『ピアノは左手の方が鍵盤が重いから、力があると有利 』というのもどうかな。下手な人の演奏は大概、左手がうるさい。

http://d.hatena.ne.jp/partygirl/20070708

あんまり差がないよ、ということを強調したい為に少し強弁だったと思います。といいつつ、僕は左手が上手く動かなくて苦労した思い出がたくさんありますね。どっちもどっち感がそういわせたのだと思います。左手がもっと楽に動けばメロディーに集中できるのにって。だから、あまり有利不利はないと思うのですけれども、メロディーが楽しく弾けないかもしれない、という点において、初期の音楽の楽しみと苦しみのトレードオフ部分においては左利きは不利かもしれませんね。あと、最終的に突き詰めていけば、やっぱり楽器はマジョリティーである右利き用に作られた部分もありますから、差は出るのかもしれません。あーでもグレン・グールドは左利きらしい。他にも何人かいるみたい。究極的には関係ないかな。
やっぱりとっかかりのところの問題のように思えます。あと、鍵盤って言うのはひと括りにしちゃったけど、鍵盤打楽器もね。

・音楽演奏技術のベースがレフティーにはハンディが大きいこと
・幼児音楽教育産業の最大手であるヤマハが、それに配慮していないこと
 (レフティー用教材開発などレフティーへの対処が皆無であったこと)

http://d.hatena.ne.jp/usaurara/20070709/1183953214

その教材の最たるものが「先生」であるとの主張ですから、任命責任的なものを考えているんじゃないかなあと思います。そういう意味では僕の話とは実はあんまり関係ないですね。

まあでもヴァイオリンならカネで買える。
人間の肉体はカネで買えない。
備わってる肉体を駆使するしかない。

はてなグループ

根本的な問題はこれだよ。僕は管楽器奏者だけれども、歯並びとか、口の形とか、唇とか、舌の長さとか。取り替えたいよ。日本人の骨格にはあまり金管楽器は向いていないから、先天的に向いている人の割合が低いとか、そういうのもある。無理に西洋音楽やるからいけないのかも知れないけどね。
ピアノだって、どんなに幼少のころから鍛えていても、結果として成長したときの指の長さが決め手になるかもしれない。なんでもそう。神童必ずしも名奏者ならず。でも、プロになるにはそのハンディをなんとかしなければならないけれど、アマチュアとして楽しむだけなら自分の鍛えられる限界まで頑張れればいいんじゃないかな。限界ってのは普段の生活の時間との兼ね合いも含めてね。

右利きとか左利きとかで何かを判断してしまう先生がいるのは残念です。スポーツにだってそういう人いるしね。でも、一旦楽しみを覚えた後は関係ない。普通の楽器を使うことを矯正なんて言わず、全く新しい肉体活動行為に対して、適応するように頑張ってみるのがいいんじゃないかな。または、自らの力でなんとかするか。