何故検索は虫眼鏡なんだろうか

というのは、はてなスターリリースに伴い、ツールバーのSearchのSとStarのSが区別できないってな話が出て、むしろ検索を虫眼鏡にするって応答を見かけたときに思った疑問。虫眼鏡の機能って拡大ですよね。拡大の目的は、「調べる」。決して検索ではないはずです。
でも、イメージ的にはわからないでもない。と言うのは、探偵が足跡とかを調べて手がかりを探す、というイメージから来ているんじゃないかと思うのですね。まあ、探偵に限った話じゃなく。限られた領域からちっぽけなある部分を探す、というイメージかな。これでもまだ「検索」という単語には到達しないような気がします。
とはいえ、コンピューターのUIは海の向こうで作られたもの。searchと言う単語を引くとどうか。
Longmanによると、コンピューター用語としての動詞のsearchは「to use a computer to find information」とのことです。ちなみに第一義は「to try to find someone or something by looking very carefully」。やっぱり虫眼鏡は探偵イメージかな?日本語の検索、という単語がすごく限定的な意味なのかもしれませんね。
しかし、コンピューターによる検索と言うのはマッチング処理です。Windowsのアイコンのように決して拡大して詳細を見ようとしているわけではありませんね。だからあんまり適切とも思えなかったりします。
人間の手による検索も、頭にある「探す対象」とのパターンマッチングであると考えると、膨大なデータの山から該当するものを拾い上げる、という意味では、虫眼鏡のメタファーはそれほどおかしくないのかも知れませんが、なんとなく、ベルトコンベアから不良品を弾く作業のほうが似通っているんじゃないかな、とか思ってしまいました。