髭剃りって難しかったんだな

基本事項かと思っていたら、この増田(ひげをうまく剃れてない増田達へ…)が盛り上がっているので、意外と知られていないのかと思ったけど、こういうのって、あまり人に教わるものでもないから、それが当然なのかもしれんね。僕の理解しているところをちょっと書いてみる。

電気カミソリ

電気カミソリってのは、外刃で捉えた髭を内刃でちょん切るという仕組みになっているから、深剃りは難しい。いかにして髭を肌から露出させるかがポイントです。だから、外刃である網刃にいろいろと工夫を加えるんだけど、一番大事なのは肌を緩ませないことだと思う。髭って肌をぴんと張ると緩んでいるときよりも多少長く露出するから、その時点でできるだけ根元から剃れれば緩めたときに引っ込む、つまり深剃りできることになりますね。逆に適当に剃っててだんだん核心に迫ろうと後から肌を張ってもその時点でもうだいぶ短くなっているから捉えづらい。はじめから、長く露出させて、一気に根元まで刈るのが剃る回数を減らす=肌を痛める機会を減らすポイントかと思います。この話からわかるとおり、基本的には髭を引きちぎっています。だから、肌を削っているわけではないけれど、髭を捉える際に強く押し付けたりするので、内刃が肌に触れることで、削れます。
ちなみに、日本における3大メーカーのうちNatinalとBraunは往復式でPhilipsは回転式。Philipsの方が刃が遠いから肌が削られにくいけど、その分深く剃れない印象。電気カミソリごとに、最適な動かし方があるので、説明書などを参考にして、修練しましょう。

T字カミソリ

非常に短い剃り残しとかをちょっと手入れするときならともかく、ちゃんと剃ろうとする時は、髭をやわらかくする作業は必須になります。一番いいのは、お風呂に入ること。タオルで蒸すときは、床屋さんみたいに熱いタオルにできればいいです。50度くらいのお湯にさらしてやけどしないように軽く絞る。ここで髭が柔らかくならないと、肌痛め率3割増し(当社比)。シェービングフォームは、できるだけつけるようにします。
剃るときのポイントは、できるだけ肌に平行に動かすこと。鋭角になると切り傷になる可能性が高まります。刃の切れ味と髭の柔らかさとシェービングフォームの滑らかさが完全にリンクすると、ほとんど抵抗なく剃れます。順剃り(髭の生えている向きに向かって動かす)だと、深剃りになりませんが、あまり肌を痛めません。長めのときに大雑把に剃るのときはこうしましょう。深く剃りたくて逆剃りをするときは、強く剃らないことがポイントです。髭に沿って肌まで刃が入ってしまうことがあるので、力を与えないことで、肌で止まるようにします。
何度か同じ箇所を剃る際は、その箇所に薄くていいのでシェービングフォームを付け直すようにします。肌のバリアだと思ってください。また、シェービングフォームと一緒に巻き込まれた髭は、カミソリの刃の間で固まりになって、フォームと一緒に洗い流されやすいです。使わないと、刃に詰まった髭はなかなか取れません。
アフターシェーブローションは、多少しみるくらいならつけたほうがよいです。ひりひりの直りの早さが圧倒的に違います(これは電気カミソリでも同様)。
刃は、わりと痛みやすいので、剃り味が落ちたと思ったらすぐ変えましょう。僕はそれほどカミソリ負けしないほうなので、それほど頻繁には変えませんが、明らかに痛みに差があります。
肌は、多少削れても大丈夫です。ピーリングだと思えば。剃る、というと結構力を入れてしまうイメージになりがちなので、なでる、くらいのイメージでやったほうがよいですね。
最新のT字カミソリは切れ味もよいので、自分にあう形状や刃の厚みを探しましょう。価格設定が替え刃ビジネスモデル(プリンタのインク販売と同じようなもの)なので、いろいろなものを試してみるコストはそれほど高くはつきません。快適さをこそお金を出して買うべきです。

とにかくやさしく丁寧に

朝の時間のないときの作業になりがちなので、まあバリバリと剃ってしまうのですが、傷がつきやすい人はできるだけ丁寧に髭剃りを行うのがよいと思います。
しかし、同じ箇所を何回も剃ることは、肌を痛める原因になりますので、うまくコツを掴んで一箇所あたりの剃る回数をうまく減らしていきましょう。特にあご下やT字カミソリにおける鼻の下は難易度が高いです。