Webで書くことについて(4) 書くときと、読むときと

読者を想定して書くのか、あるいは誰にも見られる前提じゃなくて書くのか、どちらの場合もあると思うけれど、一つ意識しておきたいこと。
何かを書く、ということは、誰よりもまず自分という読者がいるということ。その読者に対してどんな感想を抱かせるか、ということは何よりも大事だと思う。自分が自分の文章を読んで、感じたことっていうのはその文章の原始的なポテンシャルになる。その時点であんまりなものだったら、きっと公開しないほうがよい。
「俺、今日も飲酒運転しちゃったよ…へへへ」なんてブログを読んだとき、自分ならどう思うか。
他人が書いたものを読むとき、それが誰に向けられて書かれたものか、ってのは少しだけ考慮したほうがよい。もちろん、書かれたものが評価する対象の全てであるのかもしれないけれど、それは少なくとも人対人のの関係ではない。文章対文章あるいは論理対論理。であるならば、書かれた内容ただそれだけで、人に対する評価をすることはあまりに単純すぎる。
読み手として、少し、文脈を酌んであげることは、スムーズなコミュニケーションには不可欠なことであって。
「俺、今日も飲酒運転しちゃったよ…へへへ。今日はブツケまくったぜ」なんて言うヘビーゲーマーがいたら、それはきっとグランツーリスモあるいはForteあるいは…。
少しだけ、想像してみる。その先で解釈し、アクションすることはまた一つ別の話。自分の判断に一度は疑いを持ってみる。予防線として。あるいは、反射的に行動するけれど、波紋を呼ぶけど、最終的に丸く収まる人は、反省するすべをよく知っている。