医療系コメントスクラムの実例について
小倉先生が抽出してくれましたので紹介します。引用内のコメントは小倉先生のもの。
> まずはここに集った医療関係者への謝罪。
> それから、今後は医療過誤訴訟には関わらないという誓約。
> 最低でもこのくらいは当然だと思いますが。
頑張れ
2007/08/23 21:50医療過誤訴訟で勝訴した弁護士にこのような要求をするというのは、医療過誤訴訟自体を「悪」と考えていると見るより他にないでしょう。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
マチ弁〜さんの無理解(僕は必ずしもそうだとは思いませんが)に対しての要求と「医療過誤訴訟自体を「悪」と考えている」ことはこれだけでは関係性を指摘できませんので、このコメントは、マチ弁〜さんに向けられた、と受け取るのが合理的かと思います。
> 「刑事免責」はそれこそ「司法関係者、医
> 療関係者の合同機関」が判定し、あまりに
> 故意犯である場合等のみ刑事に回すという
> のが妥当だと思います。
>
> 一時的に刑事免責にするくらいはしないと
> もう取り返しのつかないことになるとは思
> いますが。
棒
2007/08/23 14:22今回の私のエントリーで挙げた例はいずれも「故意犯」ではありませんので、患者の取り違え等を含めて、野放しにすべきというご意見かと思います。
> ですから何度も申しておりますように、
> 「真の真相究明、再発防止のための、司法
> と医療専門家、非専門家の合同機関による
> 診療関連死の究明、患者の苦情対応と行政
> 処分制度」がきっちり機能するまでは、
>
> 医療裁判そのものをやめて頂かないと、も
> う医療は崩壊するのみです。
棒
2007/08/23 12:13こちらも、医療裁判自体の否定ですので、薬の取り違え等「医療の不確実性」云々とは全く関係のないものを含めて、当面お医者様を訴えることはまかり成らんというお話と思われます。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
棒という方の主張はちょっと無理がありますね。条件付ではありますが、いくら医療のためとはいえ、本当の医療ミスまで見過ごせ、と言っています。これについては、小倉先生の挙げる例として該当すると言ってよいと思います。
> 今のようなフリーアクセス，ローコスト，
> ハイレベルな医療を存続させたいならば，
> 「治療がうまくいったとしたらそれは幸運
> であった，そうでない場合は不運であっ
> た」程度に考えて頂かなければ仕方がない
> でしょうね．治療結果に文句を言いたいの
> なら，米国で大金を払って医療を受けるこ
> とでしょう．
Level3
2007/08/23 10:25通常の９倍の劇薬を投下されて患者が死んでも「不運であった」と考えないといけないようです。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
これも、この点だけを見ると暴論です。治療結果に文句を言いたいから〜というのは、逆に大金を払えば、治療不可能なものでも文句を言える、とも受け取れますし、ちょっとそれは全体の議論の流れからしても違うんじゃないかと思いますね。
> 医療に過失致死や損害賠償を認めるのは本
> 来おかしいのではありませんか？
通りがかりのもの（非医療従事者）
2007/08/22 18:02医療行為に地上の法が適用されること自体の否定ですね。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
なんで地上の法って表現になるかはわかりませんが、過失があったことに対して責任を求めないのはおかしいですね。
> 結局、医療を法律で裁くのは、通行人を手
> 当たり次第に射殺した上で、「中には悪い
> ことをしてる奴もいるのだからいいだろ
> う」と正当化するようなものです。
中堅勤務医
2007/08/22 16:48こちらも、医療行為に法の支配が及ぶこと自体の否定です。訴訟を提起することと人を射殺することをパラレルに捉えられてしまっておりますので、ひょっとしたら、裁判制度自体を否定されているのかもしれませんが。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
書き方が悪いとは思いますが、パラレルに捉えているのではなく、「医師を事故の検証無しに先に捕まえておいて、勝訴しても結果として社会から追い出されること」と喩えているだけですね。これについては「医療を法律で裁くのは」とした点が、おかしいと思います。
その他、中堅勤務医さんの残りの発言も、強弁が過ぎるように思います。
で
ということで、医者や病院がずさんな医療行為をしていても、医療訴訟は不要とのことのようです。
明らかに過失があるケースの訴訟を否定している人は誰か - novtan別館
じゃなくて、そう言っている人も中にはいる、ということがわかった、と言うことですね。全部を抽出されたわけではないと思いますから、数字には意味が無いかもしれません、のべコメント数の2%くらい？のべではない人数で換算するともう少し減りますかね…わかんないけど。そんな一部の人の筋の通らない発言をもって「、医師にも「法の支配」が及ぶことを「医療崩壊」の原因にされて」しまうのも、医師の側からすると忸怩たるものがあると思います。
もともと、小倉先生の言いたいことは「コメントスクラムはいかんよ」じゃなかったのでしょうか。であれば、筋の通らないコメントをしている人を糾弾すれば良く、その主張の内容を社会全体に広げて語る必要はないと思います。
