書いたものを削除することについて

どうにもわからないのだけど、リンクは原則論で語られ、削除は文脈で語られる。削除の方がより文脈依存なのはわかるけど、無断リンク禁止を半ば自動的に咎めている側の人間としては、削除禁止も自動的に咎められるべきだと思っているし、だから僕は削除禁止禁止と思うわけ。
無断リンク禁止が相手のコンテンツに物申しているのと同様に、削除禁止も相手のコンテンツを制御しようとしている。
無断リンクはがアクセスコントロールなどである程度制御でき、でもアクセスできる誰かによって流出するかも知れないのと同じように、削除は魚拓も取れるし、どこかのキャッシュに残っているかも知れない。コンテンツを持つものの手に完璧にコントロールされているものでもないと言うのも同様。
卑怯だって思うなら卑怯だって言っておけばいいじゃない。それ以上の何ものも期待できないのがウェブだし、削除された対象が誹謗中傷だったらそれは取り下げたってことだろうし、あとから削除した本人がそこで書いていたことを持ち出して何か言うならバカにしておけばいい。それだけじゃないのかなあ。
そこで文脈を問題にするんであれば、無断リンク「禁止」というワードに単に反応するってのもどうかと思うし。
個人的な見解としては、今まで削除をしたことそのものが問題としてクローズアップされた揉め事って、(別に全部見てたわけじゃないけど)削除された内容そのものじゃなくて、「今」に目を向けたら揉め事にもならないような展開になっていたんじゃないかなあと思ってる。そこ蒸し返しても仕方が無いじゃないって。まあ、それは僕が基本的に一貫性を求めないからかもしれない。
自分でもあることだからだけど、「そんなこと言ってません」っていう時って、本当に覚えてない。あるいは売り言葉に買い言葉みたいな。心の底の叫びとして言った言葉であれば覚えているだろうし、そうでない言葉は記録されているかも知れないけれど、思考の過程に過ぎないことが多い。
僕が自分の書いたものを削除しないのは、その過程がある程度は自分にとって大事なものだからなんだけど、あまりに今と辻褄が合わなくなったら消すかも知れない。その時に、昔、そんなことを書いたねって言われたら、そりゃあ若気の至りでとしか言いようが無いかな。なんで削除したのかって問い詰められるのが嫌だから消さないのかも知れないけどね。