弁護団への懐疑は弁護士の仕事を理解していない素人の思考か

ただ遺族感情がどうとか言っているだけの人はともかくとして、弁護士の職務に理解を示しつつも、今回の事件について、懐疑的な目で見ている人と言うのもそれなりにいると思います。どうにも不可解な点は多い。そういった部分の批判は弁護士の仕事を良く知っているかどうかとは別の話でしょう。懲戒請求を行った点を素人の所業として責めるのは良いと思いますが、それ以外の点で素人が論議すること自体は問題ない。
検死結果と供述がイマイチ合わなかったり、取り調べ時の問題がここへ来てクローズアップされたり。計画的であるかとか、初めからの殺意の問題とか。その一方で、結果として起こった事態の残忍さに関しては誰も否定しえない。二人殺害されたという事実は覆らない。それを踏まえた上での公判であるのに、どうも違うことを争っているように見える。それが、違和感のもとなんじゃないかと。
事件後の被告人の成長などは情状酌量の点以外では事実を争う意味では関係ない。当時、警察の取り調べで要求されたことの意味がわからなかったというのが、わかるようになった、というのはあるかも知れないけれど。