リアル人格と、ウェブ人格と

最近少し悩んでいるのが、もともと本とかCDとかを紹介しようと思って始めたこのブログで剣呑な話ばっかり書いている気がすること。そして、ネット人格の表出に過ぎないと宣言していること。
どうも、そうでもないような気がしてきている。そもそも思考は言葉として切り出した時点でその情報量の幾許かを失っているわけで、それを更にウェブに投影したところで失われていく人格はそれほどのものでもない。それに、そんなにブログ向けの仮想人格を作り出しているわけでもなさそうだ。ネタの部分も含めて、そのネタを考える自分、と言うのを考えてみると、確かにそこから元の僕が可逆的に表現可能なわけではないけれども、確かに僕であることは間違いない。
ここに書かれていない僕がいることも確かであるし、ここに書かれていることが僕と言うわけでもないし、嘘もつけば適当なことも書くし、ネタと言いながら本音を書いてみたりする。劣化コピーに過ぎないかもしれないけれども、思考を言葉にすることと同じくらい、言葉を固着されることは大きな表現なのかも。
そんなわけで、こうやってどうでもいい思考と世の中の出来事への感想や意見、本や音楽への感想が入り乱れているのが僕であることには間違いないわけで、わざわざそれぞれを分離する必要もないのかな、と思いました。でも、ブログってディレクトリ的にはならないね。