記事の質を保証できない実名ブロガーも滅んだ方が良いんじゃないでしょうかね

論旨そのものはそれほどおかしくないと思うんだけど、そういう論調の中で、なぜか特定のサービスを槍玉に挙げて落とす。しかも的外れ、と言う(自称)専門家ブログなんてのも淘汰されなければならないと言う自家撞着芸?

しかし実は、こういう質の低い言説のコストは、サービス提供者も負っているのだ。先日の情報ネットワーク法学会でも指摘されたように、記事の質を保証できないブログには、コンプライアンスにうるさい大企業は広告を出稿しないため、利益が出ない。「バカ」とか「死ね」といった言葉の横に、それに関連する企業として広告が表示されることは、むしろ企業イメージにはマイナスだ。だからmixiは収益を上げているのに、はてなIPOさえできない。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/ded664f8e7ea524399cce3092166204e

はてなIPOをしたい、と言うのが大前提であるように読めます。池田先生的には企業の成功とはIPOが一つの基準になっていると言うことです。社会的には確かにそういう側面もありますが、会社のあり方の多様性を認めない、と言うのは経済論的にはどういうあたりに属すんでしょうか。
で、はてな社長の最近の日記

ちなみにはてなは外部からこれまで資本を入れておらず、全て自分たちの事業で生み出した利益を元に設備投資を行ってきています。苦労して生み出した利益を使ってサーバーを買うわけですから、そのコストについて厳しくなるのは当然ですし、そのおかげでネットベンチャーには珍しく、完全自己資本でここまで会社を成長させることができました。ただ、自己資本であるがゆえの甘さもやはりあると思います。それが例えばこうしたインフラへの消極的投資というところに逆に現れているという考えもできるでしょう。(段々と話が長くなってきたので、自己資本経営についての話はまた別に書いてみたいと思います))

速くて落ちないサービスを提供する - jkondoのはてなブログ

まあ、株式公開したくないとはどこにも書いてありませんが、自己資本経営について思うところがあったりするようなので、実際のところを聞いてみたいものですね。
というか、池田先生のこれは「はてなバカとか死ねとか言うのを許容しているからいい広告が付かない」と言っているように読めるのですが、そうかなあ(それ以前に大企業依存型が広告収益の鍵という時代なのかという疑問もありますが)。mixiのモバイルなんて筋の悪そうな広告がいっぱい出てきますが、はてなみたいなAdsence依存型(つまり、はてな側は積極的には選ばない?)と、そういう広告が出稿されてるmixiとどっちが大企業のコンプライアンスを刺激するのか、と考えるとそのへんは実はあまり大きな要素ではなく、利用者数がまず絶対の指標としてあるに過ぎないような気もしてきます。
SNSや携帯=実名ってのも実際問題どれくらいの適合度があるのかよくわからないです。前段のIPとユーザの話もはてなというよりは2ちゃん的なものの話だろうし、どうもはてなが槍玉に上がる原因がよくわかりませんです。