自分で自分の首を絞めるWeb利用者

取り立てて嫌煙ではない僕は、よっぽどマナー違反でない限りはまあタバコを吸うことを咎めたりはしないのですが、さすがにこういう人たちはどうかと思うのです。

非喫煙者と共存しようという態度がまった見られない。ファシズムと闘う闘士のつもりなのだろうが、こういう行動がどのような結果を招くのか想像できないのであろう。管理規約に明記されていないことを盾にするマナーの悪い喫煙者の存在は、「共用スペースで喫煙するべからず」という規約が出来るきっかけになる。かくして、普通の喫煙者が迷惑を被るというわけ。

2007-12-27

しかしながら、このエントリを読んで真っ先に思い浮かんだのは「ネットも同じじゃね?」という疑問。というか、疑問ではなくて現状認識だな。
例えば、匿名の陰に隠れて誹謗中傷をする者たちがいる。僕がどんなに匿名が必要だ、といっても説得力を持ちづらい。何しろマナーの悪い匿名者の存在が、普通の匿名者に迷惑をかけている。そして、誹謗中傷をするような言葉を禁止、みたいになってしまうかもしれない。もっとも、本来なぞらえるべきは、言葉狩り的な問題の方かも知れないけれども。
そして、MiAUがどんなに「違法アップロードされたもののダウンロードを認めよと言っているわけではない」としても、現実にマナーの悪いP2P利用者がいる限り、P2P利用者は悪、と言うレッテルを貼られてしまうかも知れない。
しかし、匿名であることを守るという原則からすると、僕らはこういった内側の悪いマナーに対しては無力である。啓蒙のしようもない。匿名そのものがはらむ問題として、どうしても避け得ない。弁護するとしたら、匿名が隠れ蓑ってのはあくまでパーソナルな問題であり、また結果であって、実名であっても誹謗中傷をしたり、パワハラ的発言をしたりするということを考えると、匿名実名は誹謗中傷の本題ではない、ということであるけれども、しかし、匿名だから言える、ということを認識しなければならないし、減らす方法は考えなければならないと思うわけです。
ここでもう一つ断っておくと、トレースできない匿名と、トレースできる匿名、あるいは顕名というのは完全に分けて考えるべきで、匿名者としての僕としてはトレーサビリティーのない匿名の存在は、それほど重要ではなく、彼らが自らの首を絞めるのであれば、規制(というか、完全トレース可状態)が行われることも止むなしであろうとは思うわけですが。
そういったわけで、非マナーという存在がマイナスに働くことは多々ある。喫煙者に限らない。僕は喫煙を絶対的な悪と考えているわけではないから、みんながマナーを守るのであれば、それほど規制しろとは思わない。
同様に、某権利者たちは、違法アップロードや、そのダウンロードが減るのであれば何も言わないのだろうか。アップロードを取り締まらない現状を見るにつけ、どうもそこは口実な気がしてならないのではあるけれども、相乗効果だ宣伝効果だというだけではなくて、それはさすがにアレだというレベルのものはきちんと排除していく姿勢がないと、スタートラインに立てないような気がしている。