異臭を放つ客を受け入れるかという問題

異臭ってのは比喩ね。場違いというのも異臭の一つだし、ネット上でぶち上げる評論のことかも。文字通りの臭いのこともあるし、とにかく、そういうものだ。
で、それが客として成り立つかは、商売なんだから、単純な話、利益が出るかどうかに掛かってくる。金を払ったら客、というのは実はそうではない。迷惑な常連問題とかで客側が勘違いしているのは、売上や繁盛感は利益ではないって事。例えば、飲食業だったら、損益分岐点を越えるだけの回転数をもたらさないと本来客とはいえない。もちろん、時間に比例して注文してくれればいいけど、その分で他の客が不快になったら長い目で見れば損失だろう。パトロンとして、毎日の利益補償金を注文の内容に関わらず欠かさず(一生)払ってくれればよいのかもしれない。
というわけで、異臭を放つことが他の客の迷惑にならない、つまり、利益に直結するだけであれば、それは客だろうし、他のマイナス要因があるのであれば、必ずしも客とはいえない。商品を出すだけの立場からすると、購入してくれる人はどんなに異臭を放とうが客だ。そいつらが全員その商品を元ネタに凶悪犯罪(例ねコレ)を繰り返したり、独特の(独りよがりな)視点から内容をこき下ろし、不買運動をするようなら別だ。が、それは制御しづらいから、買ってくれたことで良しとするしかなく、自身が売り出したものの中身の問題であるから、客に責任は押し付けづらい。作って、買った、というところでその関係を完結させるしかない。
接客業のようなところについては、他の客に場違い感を与えてしまう時点でグレードの低い客と判断されるだろう。直接客かどうかの判断をすることが可能であり、かつ、場合によっては客じゃないと見做した人間を追い出すことすら実行するだろう。
この二つの商売の差異を直接比較するような議論は既に話題のすり替えではある。