公共の場でのマナー

先日、友人と食事をした後で、コーヒーでも、と思ってPRONTOに行ったわけ。二人とも非喫煙者だったんだけど、入ったら禁煙席ないっていう。まあしょうがないか。夜はバーみたいなものだからな。んで、できるだけタバコを吸ってない人のあたりに座ったんだけど、そのうち煙がこちらをいぶりだすかのように流れてきて、さすがに耐えられなくなった。当然だけど、禁煙じゃないから、「やっぱり禁煙か分煙のお店に入るべきだった」という教訓を胸にお店を去ったわけです。別にお店も吸っている人も悪いとは思わない。まあ、もうちょっと空調に工夫をして欲しいよな、とか、吸わないタバコを放置したらきつい煙が流れるからもうちょっと考えて欲しいな、とかは思うけど。もちろん、こっちに向けてわざと煙を吐きかけてきたら文句いうけどそういうわけでもない。
で、これ。

オレは 「ああ、タバコ苦手だったか、申し訳ないな」 と思って火を消そうと思ったんだが、それより早くオバハンの声が。
「あー、けむいけむい。世の中にはタバコ苦手な人もいるんですよぉ〜」

世の中の喫煙者叩きの風潮がいかに狂ってるか思い知らされたオレ | C.I.L.

これね。このおばちゃんはとった行為としては最悪ですよ。禁煙じゃないってのはわかっているはずなんだけどね。本当は、希望を伝えるべきだった。嫌味を言うのではなくてね。相手をカチンとさせることが自分の思うとおりの行動を相手に取らせるためには最も間違った戦術であることはちょっと考えればわかりそうなものなんだけど。
ただ、報復行為をしてしまう、ということは、自分を同じレベルに落とし込むってことで、これはこれで最低な対応。嫌味に嫌味で対抗するくらいは許されると思う(タバコ消しながら「嫌なら嫌って言えばいいのにね〜」とか)。ここで吸い続けることを選択したってことは、相手がムカついたから嫌がることをやってやろう、という決断をしたことになるし、それが許されている行為だからという問題なのかな?周りが嫌がるんであればやめよう、という、折角の素晴らしい考えを曲げちゃったという話じゃないかな。
僕は、他人がタバコを吸うことに対しては、自分に被害が及ばない、あるいは、僕自身がそういった場に自ら進んで入り込んでいった場合においては、寛容だし、最初にあげたエピソードのように、その場で正しく喫煙していることで自分が迷惑に感じられたら、自分が去ればよいと思っている。だから、こういうおばちゃんの行為は喫煙者の反発を生むことはしょうがないと思う。だからといって、そこで喫煙者側がマナーを捨て去ってよいのか。マナーってそういうものなの?
このおばちゃんは、正直人として、公共の場で行うべきマナーに欠けていると思う。ただ、マナーは自分を律するものであるから、その非マナーな行為に対する手段として、非マナーを選択するようなことはやめて欲しいなと思う。