セカンドライフで月15万ってそんなにあれなのか

ネタ帳のあの話についてはあまり思うところはない。良い話に相対するときのスタンスは既に書いてしまったし、何よりあの話には教訓が無さ過ぎる。あんな個別事例なんて。
でもセカンドライフの現状は気になった。あれだけ鳴り物入りで始まったのに、現実にあれだけ干渉して月15万。セカンドライフ本がまだ平積み特集コーナーをもっている(売れるからなのか、売れないからなのかは知らない)今、引きこもってもその程度なのか。
まあ、紹介の仕方が悪かったとは思う。一攫千金は本来のインセンティブじゃない。「セカンドライフ」の提供が本来の目的で、金儲けはその中での別の話で、なおかつ、先行者利益の大きいものだ。しかし、その部分が強調されて、実際にはみんなが金儲けできる訳ないのにそう思って始めたら、本来の楽しみそのものがインセンティブにならないんだから儲からなきゃすぐ止めちゅうよね。
一時期、一世を風靡した?某MMOがあった。管理の不備などを再三指摘されながらも、多くのネトゲ廃人を生み出した。僕はカジュアルに友達とやっていたけど。
そこで問題になっていたのは「BOT」。自動で狩りを行い、レベルを上げていく。人じゃないからマナーなんてない(中には高性能な、一見すると人みたいなのもいたが)けれど、なにしろほっとけばレベルが上がる。運営は不正扱いにしてたけど、取締りは遅々として進まない。
あるとき、「RMT」というのをしった。ゲーム内のアイテムや通貨を現金に替える取引。このゲームでは禁止行為だけれど、多くの廃人は、色々な目的のため利用しているらしい。取引のサイトを友達が紹介してくれたので、見に行った。…なんとバカバカしい金額。手持ちの資産をそのレートで換算してみた。BOTを何体も動かして稼ぐ猛者がいるらしい。一体いくらになるんだ。脱税してるよなそいつら。
やがて、簡単に動かせるBOTが広まり、相場は大幅に下落したけれど、まだ十分な稼ぎになりそうに見えた。何もかもバカバカしい。次第に遠ざかるようになり、今どうなっているかは知らない。
具体的な金額は人によって違うだろうし、自分はやってない以上、実感としては語れない。だけど初期から手を染めていたら恐らく四桁万円はいってるだろう。それだけ通貨を買う人がいたと言うことでもある。何故なら、ゲームの世界での存在感を示すためなら金など惜しくないというものが沢山いたからだ。
セカンドライフはその世界が与えてくれるものが少なかった、あるいは時期尚早だったのだろう。月15万は、たったそれだけ、という感覚で、僕には現実感のある数字だ。もちろん、その世界を触ったことのない人間であるから、これは単なる憶測であるけれども。