JASRACの取り分はどこから来るのか

ちょっと考えてみた。

JASRACはCD(オーディオ録音)における音楽著作権料として6%の音楽著作権使用料を設定して徴収している。

1枚3,000円のCDが売れたときのJASRACの取り分 - P2Pとかその辺のお話@はてな

2007年の音楽ソフト売上が3330億だから、大まかに3000億として6%である管理料180億のさらに6%の10.8億円。まあまあ?
この金額がどこから来たのかをJASRACのサイトで見たら

CD、LPレコード、録音テープ、MD、フロッピーディスク、ハードディスク、フラッシュメモリー、ICメモリーカード、CD−ROM等の録音物(以下本節において「CD等」という。)に著作物を専ら音声のみ利用する場合のCD等1 枚(本)あたり5 分未満の著作物1 曲の使用料は

[http://www.jasrac.or.jp/profile/covenant/pdf/royalty/rylty05.pdf:title=管理委託契約約款 第5節 オーディオ録音 [PDF:7KB]]

とあり、これは6%、さらに手数料でJASRACの手元には6%というのは明記されてます。ちなみに、定価を曲数で割った金額の6%が一曲8円10銭を下回ると1曲8円10銭になります。
でもこれは、この先JASRAC管理曲として扱うためのみかじめ料みたいなもので、ここが高く設定されてたらしょうがないわけ。アーティストもこの使用料ではなく印税の方がメインだろうしね。
というわけで、JASRACの収入の本丸は、こうして管理下におかれた著作物にかかってくる放送・演奏(CDを流すとかBGMとかも含めた)からくる著作権使用料になるわけですね。そして、その一つの放送に関わる部分が今回公取の調査対象になった、というところで。これからの動きに注目です。