危険な情報にはハードルをつけるべきかも

先日書いた記事、科学リテラシーを高めると自殺も簡単 - novtan別館に対して「硫化水素+作成法+洗剤」でGoogleから飛んでくる人が大勢います。もちろんリモホは全部違う。さすがにちょっとこの現状はどうかと思った。
ウェブが、通常の教育の中で科学リテラシーと共に得られる知識のリテラシーの部分をすっ飛ばして知識を仕入れるためのツールになってしまうのであれば、「〜の作り方」が禁断の書として図書館の奥底に秘蔵されるのと同様に、広く知らしめてはならないのかもしれません。知っている人は常識として知っていて、常識の壁を越えられない人にとっては謎の存在として。
考え方としては非常に残念なことだと思うけれども、How toとはそういうものなのかもしれません。一定以上の教育水準を持ってないとアクセスできないような情報というのはウェブに上げるべきではないのかも。
リテラシーの問題を言うと、(あえてこういうけど)こちら側のリテラシーというのもあるんですよね。市販洗剤による有毒ガスの作り方なんてあえてウェブに提示することでもない(常識で考えればわかる)ので、危険性を訴える以外の記事は要らない、とか。
リテラシーのないものや悪意をもったものを規制するのは善意の人を含めた形でないと難しい。個別に一時的(報道が過熱している間など)な有害指定情報なんてのを決めていけばいいのかもしれませんが、それも気持ち悪いよなあ。