せんせー「一部の」が取れちゃったよ

この追記じゃだめでしょ。

novtan1975さんから「ドイツで違法性が阻却されるとしている要件にあたるところが揺るがされている問題でしょ、日本のは。」とのはてなブックマークコメントを頂きましたが,そうではありません。医療系ブロガー・コメンテーターさんたちが主張されているのは,「医療ミスで医療従事者が刑事責任を問われるのは先進国では日本だけ」との標語のもとに,ドイツ法でも違法性が阻却され得ない医療ミスについてまで包括的に刑事免責すべきということであり

ドイツは先進国に含まれるか。: la_causette

まず、僕が医療系ブロガーの話をしているわけではないのに注意。そして、僕もそんなことは言っていないので該当しませんね。なので、そうではありません、と言うのはちょっとおかしいです。
また、エントリ本文では「一部の医療系ブロガー・コメンテーター」とされていたのが、追記ではそうではないというのは小倉先生の意図が上手く伝われない可能性がありますので、訂正されるべきかと思います。

例えば,患者の取り違え等の場合でも刑事免責を主張されます。少し反論されると大野病院事件を引き合いに出すので誤魔化されやすい人は誤魔化されてしまうかもしれませんが

ドイツは先進国に含まれるか。: la_causette

前回の当ブログコメント内の議論では、「取り違え」の話は違う文脈での議論になってしまいました。正直な話、やるべきことの線を引く際に「取り違えられても訴えない」というのは線として妥当でないことが明らかですので、現実ではありえません。そのような極端な例をもって議論を進めてしまったのは問題かと思います。ので、僕はとめましたが。
その議論の前提でも「無条件の刑事免責」ではなく、同意書を交わすという範囲の中での話でしかありませんでした。

で、誰が取り違えを免責しろと言っているのか。

某自称レベルが高いところの話は知りません。あそこも玉石混交すぎて、玉を拾うのが大変ですし、石だけ見てれば医療分野には外野の僕から見てもかなりレベル低い気がします。それをベンチマークにしても仕方がないんじゃないでしょうか。
もちろん、そういう人がいっぱいいるという現状があるのは、何とかしないといけませんね。その辺はブログ主のハンドリングにもかかっていると思います。

個別の案件について不当な起訴がなされたことが問題だというのであれば,不当な起訴を受けた被告人と同じ職種の人全員に特定の犯罪類型についての刑事免責

ドイツは先進国に含まれるか。: la_causette

これだと「違法性が阻却」されるような事案も本質的には犯罪だ、といっているように読めますよ。「日々犯罪を犯しているけれどもしょうがないと思われて大抵は免責されているのだ」というようなことを言われて気分のいい人はいないと思うので、こういった人の神経を逆なでにするような表現はご遠慮なされたらどうでしょうか。

大体、タイトルだけ見たドイツ人が「侮辱だ中傷だ」って言ってきてもおかしくないですよ、このエントリ。中身を読めば「医療系ブロガーの人はがドイツが先進国ではないといいたいのかな?」という皮肉たっぷりの問いかけであるのはわかりますけどね。