公務員のタクシー代

どうしても帰れなくなってタクシーを使わざるを得ないこともある民間企業勤めの私から言わせていただければ、タクシーを使わなければならない状態に陥っているということは、仕事がやばいわけです。でもやり遂げなくてはならないわけです。終電で帰ったほうが経費が浮くことはわかっていますが、やり遂げないとプロジェクトの収入がないかもしれないとなると、予定していた利益が100から20になるのと、赤字が100出るのでは前者のほうがよっぽどマシですから頑張って仕事してタクシーで帰るわけです。同じ値段でホテルに泊まれるなら、帰る。よっぽど差がない限り、帰ってリフレッシュ(3時間しか寝れなくてもそれはそれで)したほうがマシだと思います。もちろん、会社に泊まった方がマシって人もいるのでそこは人それぞれ。ようは効率のいい頭に戻れる手段を選べばよいわけです。
ところで、公務員の方のタクシー代はそういう意味ではどこから出てくるのか。残業代もそうだけど、基本は予算を消化するだけで、収入がありませんから、定められた仕事が提示の枠内でできないってことは人が足りないか仕事がおかしいかどっちかなのですよね。
週刊誌とかでは「近くに官舎があるのに」とか言われています。が、聞くところによると、嘘かホントかわかりませんが、官舎に住むのはキャリア組で、主にタクシーを使うまで残業しなければならないノンキャリ組は郊外に家を持たなきゃならんと。そうだとしたら、やっぱり色々と変ですね。
民間もそうだけど、なぜか予算は使い切らないといけないことになっていて、節約しても面白くないものです。そうじゃない会社はあるかもしれないけど、なんででしょうね。使うって言った金を使わないのはちゃんと活動していないと見做されたりするわけです。
でもタクシー使う時間まで仕事することが前提の予算ってのはやっぱりおかしい。であれば、国民はタクシー代が云々と追求する前に、公務員の残業を減らせ!って運動しなきゃならない。それで人数を増やす羽目になってもそりゃしょうがないよね。タダで残業しろ、電車なくなったら帰るなって民間では当たり前〜とかいいたくないでしょ。