「お前は間違っている!」ことを指摘するのは簡単だが、「俺が絶対正しい!」ということを証明することは難しい

当たり前だけどね。主張というのはその裏づけになるものから逃れられないものだし、それを突き詰めていくとある観点・価値観が源泉になっているから、違う観点・価値観の元で問題を再構成すると違う結論が出ることは普通。
一方で「絶対」正しい為には全ての観点・価値観において有効な、普遍的な、絶対的な真実である必要がある。まあそれは無理だから、大抵の「絶対」には観点の定義がある。ユークリッド平面において、とか。ある規定された空間における定義や事実の提示は「絶対に」正しい。正しくないとその世界が崩壊するからね。
だから、他者の間違いを否定するときは、前提まで含めて否定したいのかは考えたほうが良いかも。為にする議論がしばしば問題になるのは、共有されている前提をぶち壊しにかかるから。
もちろん、そういう否定の仕方をやめろ、というわけではない。受け入れ難い前提を受け入れる必要はないから。でも、ある前提で話している人たちを、その前提が気に入らないからといって罵倒したりするのは不毛かな。