むしろ限界に達しているのはウェブのネタ性

予告.inが象徴しているものは、もはやウェブが現実の世界と切り離せないものであるということだと思うんだよ。

また、拡大解釈されて警察が動き、実際に逮捕された場合、実名報道されてしまうため、結果的に無実であった際の被害の大きさは計り知れないものとなります。
なお、本当に警察へ通報しなくてはならないほど緊急性が高いと感じたのであれば、自分自身で責任を持って通報すべきでしょう。そもそもこの「予告.in」自体は単純に国が数億円かけて作ると言っていたシステムを0億円で素早く作っただけのものであって、その範疇を利用者と管理人の双方が踏み越えた時点で既に「アウト」だったわけです。管理人が通報すべきかどうかを判断するということ自体に無理があり、利用者はそれを楽しんでいるという状況であって、もはや「自警団」ですらありません。

犯行予告を共有するサイト「予告.in」はもう限界に達している - GIGAZINE

国が数億円掛けて作ったシステムが予告.in並にネタを拾ってくるものであったら、「通報しますた」なんていうまでもなくいっぱい捕まるよ。通報したら捕まる、ってことは、通報しなくてもいいシステムを作ったら当然全部捕まるわけ。
ここで言及されるすかしっ屁の件についても多分に挑発的な文言が書かれているわけで、毒ガスというのが拡大解釈かというと、「止められるか」という挑戦的な文言がある以上、止めなかったときに何か問題が起きることを示唆しているからさ、そんなに拡大解釈でもないと思う。
ネタプラットフォームとしてのウェブはここに終わりを告げたんだよ。電車の中で「あいつ殺そうぜ」と冗談でしゃべっていて問題になる程度には公共の場なんだよね。ていうかさ、すかしっ屁犯行予告なんてネタが求められているんだっけ。
社会の空気を読まなくていい空間であるウェブというのはもうどこにもないんじゃないかな。