起こらないのを証明するのは難しいけど

起きちゃったら起こらないことを証明できなかったのは自明なんだ。

前野名誉教授はそのうえで、まな板ではお湯が早く凍ったとする大槻名誉教授の報告について、それはムペンバ効果が起こることを証明したと指摘した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000005-jct-soci

全くだ。

この種の実験には、たくさんのパラメータが関与する可能性があります。
〜中略〜
17℃の水の製氷皿の6区画のうちの1区画だけがなかなか結氷しなかったのは、上のうちのどれかの要因があるのでしょう。
『実験したら、NHKの言うとおりだった。』というレポートもあるのはあるのですが、これは、偶然上の要因があったと考えられます。

http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/

その偶然上の要因を明らかにしようぜ!ってのが実験だったりするんじゃないかなあ。偶然上、というので原因の同定や考察が困難だ、というニュアンスなんだろうけど、起きたことそのものを「偶然なんだから「なかった」と言える」というような否定をしているみたいでもにょる。どれかの要因があれば事象が起きるのであれば、その要因が特定できれば効果の有効利用にまで持っていけるかもしれませんよ。
まな板の実験はその要因の一つを示唆しているわけだし、そのことについては認めているんだから、その効果が上手く働くように調整してみるとかね。

『冷蔵庫で氷を早く作りたいなら、一旦、お湯にしてから冷やせ!』
とは、迷信です。
ムペンバ効果は、相転移の物理の新しい発見でもなく、まして新しい法則でもありません。

http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/

パラメータをちゃんとあわせてやらないと真実ではないのは確かだし、新しい法則でもなく既存の法則が一定条件で組み合わせっているだけだと思うけど、客観的に観測可能な事象が起きたことを否定するんじゃ仕方がないような…